IGDAクレジットガイドライン日本語版公開(β版)

ゲーム開発の大規模化とゲーム業界の成熟には相関関係があります。今やAAAゲームでは、のべ数百名にもわたる開発者が参加することが一般的で、それにともないスタッフロールが非常に長くなっています。クレジットの問題はインディーズゲームなどの小規模タイトルでも(むしろ、インディーズだからこそ)重要です。そして急拡大するモバイルソーシャルゲームでは、常に開発・運用スタッフが入れ替わりを見せる中で、スタッフロールをどのように作成し、掲載するか、大きな問題となっています。特にアメリカのように人材流動性の高い社会では、スタッフロールのどこに、どのような形で掲載されるかは、転職活動において非常に重要です(履歴書とスタッフロールの記述が異なっていることが入社後に発覚した場合、大問題になりかねません)。その一方でスタッフロールの策定基準は業界で特に存在せず、しばしば記載漏れや誤植などの問題が発生しています。

こうした状況から、IGDAクレジット策定委員会では2014年にガイドラインの草稿版を作成しました。これは非常に興味深い取り組みであるため、IGDA日本でもIGDAの許諾のもとで、日本語翻訳を行うことにしました。翻訳にはIGDA日本Public Relation TFのほか、和田隆夫先生(IGDA名古屋)、金子晃介さん(IGDA福岡)、Kyuyon Kimさん、そして小野憲史が担当しました。しかし、いずれも翻訳のプロではありませんので、さまざまな誤解・誤謬・誤訳・わかりにくい言い回しなどが存在しているかと思います。英語版同様に、日本語版もβ版にすぎませんので、ぜひ修正のご指摘などがございましたら、info@igda.sakura.ne.jpまでご連絡いただければ幸いです。

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