「スカラーシップで人生が変わりました!」CEDEC&TGSスカラーシップ参加者座談会

ドラフト会議に転職に……

加藤 私も通常の就職活動とは少し違っていて。もともとプランナー志望でしたが、技術力をつけたくて、授業のかたわらLife is Tech!の学生メンターを半年間していました。小中学生向けにITのワークショップを実施する企業で、そこでUnityの使い方を教えていたんです。

ーーーLife is Tech!といえば、元スクウェア・エニックスでCTOをされていた、橋本善久さんが役員として参加されている企業ですね。それで、どうなりましたか?

加藤 そこで学生インターンを対象とした「ITドラフト会議2014冬の陣」というイベントがあったんです。そこで自分の経歴や作品をプレゼンテーションして、企業の人事担当の方に手を挙げてもらうというものです。そこでサイバーエージェントから指名をいただきました。2014年の12月ですね。その後、6月から内定者を対象としたアルバイトがあり、今年の4月から正社員になりました。

ーーーそれはおもしろいイベントですね。他にどんな企業が参加されていたんでしょうか?

加藤 サイバーエージェント、マイクロソフト、スクウェア・エニックス、クックパッドなど、IT系、ゲーム系を含めて7社参加されていました。

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TGS2015スカラーシップ

ーーー山田君は唯一の転職経験者ですが・・・

山田 そうですね(笑)。もともとゲーム業界志望でしたが、シリアスゲームを研究していたこともあり、医療系にも興味があったんですよ。双方で就職活動をしていて、ゲーム系は全滅でしたが、医療系のIT会社で内定をいただきました。そこで放射線治療や手術で使うITシステム開発を行いました。どんな仕事でも3年間はがんばろうと思ったんです。

ーーーそれはユニークな経歴ですね。転職活動はどうでしたか?

山田 仕事は楽しかったんですが、そんな中でもゲーム業界に未練があり、自宅に帰ってからUnityの勉強などをしていました。残業が少なくて、定時に帰れることが多い職場だったんです。それと並行して転職サイトに登録して、情報収集をしていたら、たまたま今の企業を見つけたんですね。職務内容やスキルなどを見たら、「これなら自分でもできる!」とわかって。軽い気持ちで応募をしてみたら、運良く受かったという感じです。。

ーーーそれはすごいですね。ちなみに最初の就活での敗因は何だったんでしょうか?

山田 第1志望がプランナーで、第2志望がプログラマーだったんですが、今から思えば明らかに準備不足でしたね。プランナーとしては企画書のレベルが低くて、プログラマーとしてはデモを用意できなかったという。就職してからプログラマーの仕事がおもしろくなってきて、現在はデータマイニングの仕事をやっています。

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スタジオツアーでは作品チェックも受けられる