職業実践専門課程を通じた
職業教育・人材育成への協力のお知らせ

NPO法人国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)は、文部科学省の告示により施行される「職業実践専門課程」にもとづき、ゲーム開発分野の職業教育・人材育成を実施する専修(専門)学校に設置される教育課程編成委員に理事を派遣しています。2014年度におきましては、全国5校(6学科)から派遣要請を受けて着任し、このたび各校(学科)が認定を取得しましたのでお知らせいたします。

「職業実践専門課程」とは、文部科学省が平成25年(2013年)8月30日に「専修学校の専門課程における職業実践専門課程の認定に関する規程(平成25年文部科学大臣告示第133号)」として公布・施行したもので、組織的な実践教育に取り組んでいる学校に対して文部大臣が認定を行い、その取組を奨励するものです。本認定の取得にあたっては、各業界団体、職能団体、学術機関等の有識者が参画した教育課程編成委員会を設置して実践的なカリキュラム編成に取り組むことが求められており、専修(専門)学校とゲーム産業の諸団体との間に新たな連携が生まれつつあります。

2014年度は、岡山理科大学にてゲーム開発者教育研究に取り組んでいる山根信二(理事)および「福島GameJam」による人材育成に取り組んでいる中林寿文(副理事長)を以下の5校(6学科)に派遣いたしました(所在地北から)。

  1. 学校法人菅原学園 専門学校デジタルアーツ仙台(宮城県仙台市) ゲームクリエイター科教育課程編成委員/学校関係者評価委員(中林)
  2. 学校法人新潟高度情報学園 新潟高度情報専門学校(新潟県新潟市) ゲーム開発専門科/ゲーム開発技術科 教育課程編成委員(山根)
  3. 学校法人新潟総合学院 国際アート&デザイン専門学校(福島県郡山市)  CGアニメーション科教育課程編成委員(中林)
  4. 学校法人新潟総合学院 専門学校国際情報工科大学校(福島県郡山市)  ゲームソフト開発科教育課程編成委員/学校関係者評価委員(中林)
  5. 学校法人情報文化学園 アーツカレッジヨコハマ(神奈川県横浜市)  ゲームクリエイター学科教育課程編成委員(中林)

国際NPOである米IGDAは、2002年にゲーム開発者教育の国際会議IGDA Academic SummitをGDC(米Game Developers Conference)で開催し、その成果をSIGGRAPHやIGDA Curriculum Frameworkを通じて公開しました。同Frameworkはこれまで職業訓練校から研究大学院までの幅広いカリキュラム開発やゲーム企業の人材育成戦略に利用されています。IGDA日本においても同様に、日本のゲーム開発者教育に貢献していきます。

参考資料