モノの道理をわきまえるAIは作れるか? SIG-AI「荘子と人工知能の解体」レポート記事掲載(動画公開)

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ゲームAIエンジニア、荘子を語る

過去の哲学者の思想を接線に、「人間のように自我を持つゲームAIは作れるか」について議論を重ねる「人工知能のための哲学塾」。西洋哲学篇に続いてスタートした東洋哲学篇の第1回「荘子と人工知能の解体」が2017年3月15日にDonutsで開催され、ゲーム業界内外から約20名が参加しました。またSIG-AI正世話人の三宅陽一郎氏による講演部分が、今回はじめてニコニコ生放送で生中継され、会場の中と外で熱い対話が行われました。

もともと人工知能はコンピュータと同様に、欧米の研究者によって研究開発されてきました。その思想的背景となったのが、デカルトをはじめとした欧米の哲学者たちです。このあたりの経緯については西洋篇のレポート記事や講演動画、さらには本連続セミナーがベースとなった書籍「人工知能のための哲学塾」(ビー・エヌ・エヌ新社)に詳しいので割愛しますが、それだけでは突き崩せない壁があった……三宅氏はこのように語ります。

ここで参考になるのが東洋哲学の思想で、その理由は世界の捉え方が西洋哲学と異なるから。西洋哲学が物事を分解し、再構築することで知を形成しようとするのに対して、東洋哲学では物事を全体として捉え、区別しないことで知を生み出そうとする点に特徴があります。概論となる第零夜では、この違いをはじめとして、東洋篇全体の構成を解説。その上で第壱夜となる今回は、「荘子と人工知能の解体」と題して、道教の始祖の一人として有名な荘子の思想が解説されました。

司会進行は犬飼博士(エウレカコンピュータ)が担当