人と人とのつながりが、どんどん広がる場所--CEDEC&TGSスカラー座談会

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今年も募集が始まったCEDEC&TGSスカラーシップ(締切7/10)。全世界から9名ずつ、合計18名の学生希望者をIGDA日本が選抜し、CEDECと東京ゲームショウに派遣するプログラムです。2011年にスタートし、今年で早くも7年目。卒業後、ゲーム業界に進んだ元スカラーに集まってもらい、当時の思い出や現在の仕事に生かされていることなどについて聞きました。

2017年度の申込みはこちら

--今日はよろしくお願いします。はじめに皆さんの自己紹介をお願いします。

酒井:グリーのテクニカルアーティストで酒井駿介です。Mayaの機能拡張やシェーダーの作成、アセットパイプラインの構築などを行っています。スカラーシップには2011年に参加しました。初めて開催された年で、まだCEDECコースしか存在せず、スタジオツアーではキューエンタテインメント、イニス(現イニスジェイ)、トライエース、サイバーコネクトツーの4社を見学しました。

正慶:セガ・インタラクティブで入社2年目の正慶敦です。業務用向けの未発表タイトルで、プログラマーとして開発チームに参加しています。操作ボタンや電飾系などのデザインも含めてゲームを開発するので、とても刺激的ですね。スカラーシップでは2014年のCEDECコースで参加しました。

中村:フリーランスでVRゲーム開発をしている、プログラマーの中村竜乃介です。大学院を卒業後、ヴァンガードに入社して、すぐによむネコに出向し、『エニグマスフィア』というVR脱出ゲーム開発に携わりました。完成後によむネコを離れて、現在は友人とVRゲームを開発中です。スカラーシップでは2015年にCEDECコースで参加しました。

津川:ジェムドロップに2017年4月に入社したアーティストの津川栞です。正慶先輩とは同じ大学の先輩・後輩にあたります。今は研修の真っ最中ですね。スカラーシップでは2015年の東京ゲームショウ(TGS)コースでした。学生時代からいろいろな企業にインターンに行っていて、その中でもTGSスカラーシップでの経験が進路にも大きく影響しました。

スカラーシップでつながった人脈

酒井駿介氏

酒井:ジェムドロップは北尾雄一郎さんの会社ですよね? 北尾さんの下で働くのは楽しそうですね。

津川:そうなんです。よくご存じですね。

酒井:実はスタジオツアーでトライエースを訪問したとき、ご対応いただいたのが北尾さんだったんです。CEDEC2011でも代表の五反田義治さんが物理ベースレンダリングについての講演を行われていたのが(レンダリストのための物理ベースレンダリング/基礎編・-実装編)、印象に残っています。どちらも憧れの技術者なので、うらやましいなあと。

中村:僕もCEDECスカラーシップはいろいろ刺激的でしたが、特に二日目に開催されるディベロッパーズナイトが一番印象的でした。そこで偶然お会いした人と、後になって仕事で再会したり。

--いきなり濃い話になってきましたね。何があったんですか?

中村:ディベロッパーズナイトって、プロがばーっといる場ですよね。そこで「じゃあ、楽しんでね!」と放置されたんですよ。学生で、周りにほとんど知り合いもいないのに。

正慶:そうですよね(笑)

中村:そんな中、偶然サウンド関係の人が集まっているところに紛れ込んで、Yack Lab.の神山大輝さんと名刺交換したんです。神山さんとは終了後にSIG-INDIEの大澤範之さんが主催された「部屋飲み」交流会でも再開しました。そのうえ、就職して『エニグマスフィア』の開発がはじまったところで、代表の新清士さんが連れてきた外部のサウンドデザイナーが神山さんだったんですよ。

--補足しておくと、神山君はセンスオブワンダーナイト2015でファイナリストに輝いた『Gen』のサウンドデザインをつとめるなど、その筋では有名人ですよね。学生時代はGlobalGameJamや福島Gamejamで番組配信を担当してくれるなど、IGDA日本とも縁の深い人物です。中村君が出向したよむネコ代表の新さんは、IGDA日本の初代代表でしたしね。

中村:実は新さんは大学院時代の先生だったんです。スカラーシップ応募を勧めてくれたのも新さんで、卒業後もそのまま、新さんが立ち上げたよむネコに引っ張られたという。

--あれ? 中村君って学校はどこだったっけ。

中村竜乃氏

中村:デジタルハリウッド大学院です。もっとも、最初にデジハリの大学の方にいって、卒業後にWeb制作会社に入社して、そこから大学院に復学して、卒業後にスタートアップにつとめて、今はフリーランスと紆余曲折ですが。

酒井:じゃあ、僕の1年先輩なんですね。僕もデジハリの学部卒業ですから。

--なんと、こんなところでも新たなつながりが。

酒井:人とのつながりという意味では僕も同じですね。ディペロッパーズナイトではスクウェア・エニックスの三宅陽一郎さんや、当時Pixarに行かれる直前だった手島孝人さん、それからサイバーコネクトツーにいらした渡辺雅央さんにもお会いしました。渡辺さんもまた、スタジオツアーで同社にお伺いしたときに、ご対応いただいたんですよ。

--渡辺さんはその後、独立されて2Dファンタジスタを立ち上げられましたよね。そうか、当時はまだ北尾さんも渡辺さんも独立前だったんだ。スタジオツアーでお会いした人にディベロッパーズナイトでも再会していますね。

酒井:それに今はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンで活躍されている𥱋瀨洋平さんも、当時はサイバーコネクトツーにいらっしゃって。そんな風にCEDECでのご縁が今でもずっと続いていますね。