ジェーオーイーがカジュアルゲームの広告マネタイズ手法について講演

セミナーではモバイルゲーム向け動画広告ソリューション「maio」を展開するアイモバイルから、広告マネタイズの現状とmaioの紹介も行われました。同社はフィーチャーフォン時代から続くアドネットワーク事業者で、広告を出稿したいアプリ事業者と広告を掲載するメディア(=広告マネタイズを指向するゲームなど)を独自アルゴリズムでマッチングしています。

ここでも強調されたのが動画リワード広告の急成長ぶりです。あるディベロッパーでは、2014年の広告売上で60%をバナー広告が占めていました。それが2017年では動画リワード広告が38%、全画面広告が27%となり、バナー広告は25%にまで減少したといいます。また、新たな広告フォーマットの追加で、カジュアルゲームの継続率と1DLあたりの収益性も拡大してきたと説明しました。

アイモバイル・早瀬優希氏
アイモバイル・村田将氏
アプリ内広告の変化
広告オンリーから課金アイテムとの複合型になり、1DLあたりの収益率も最大20倍に拡大

 

このように急成長を続ける動画リワードむけのアドネットワークサービスとして、同社が2015年9月から開始したのがmaioです。ユーザーがゲームの宣伝動画を最後まで視聴するだけでメディアに対して収益が発生する「動画視聴報酬完了型(CPCV型)」モデルを採用している点が特徴だといいます。アプリのインストールを強要しているわけではないので、ストアランキングに影響を及ぼさない点がポイントです。

アイモバイルmaio事業部・藤田恵理氏
動画リワードの実装事例で、ここではエナジーをチケット消費か動画再生で補わせている

セミナー全体の司会進行をつとめた同社の早瀬優希氏は、「今後もさまざまなアプリ内広告を開発していきたい」とし、セミナーでの講演や開催協力などを通して、フィードバックを得ていきたいと抱負を語りました。(小野憲史)