スカラーシップを通して、ゲーム業界で絶対働きたいと思った・・・CEDEC&TGSスカラーシップ歴代参加者座談会

はじめて触れた業界の内側

ーースカラーシップの思い出は何かありますか?

河野 TGSのVR/ARコーナーで見た「GYRO VR」です。安全ベルトを締めてぐるんぐるん体ごと振り回されながら楽しむVRアトラクションで、ビックリしました。ゲームセンターにああいった装置が入れば、遊園地やテーマパークに行かなくても楽しめるようになるので、ぜひ期待したいですね。

月田 最近はゲーム業界以外の企業が子会社を設立し、VR事業に参入する例が増えていますよね。映像プロダクションのAOI Pro.さんは好例で、TGS2017でも手を引かれて歩く旅行体験VR「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour」などを出展されていました。

河野 また、インディコーナーも盛り上がっていました。ただ、9-11ホール側に設置されていたのが、ちょっと残念でしたね。現状だと市場規模などが違いすぎて、当然かもしれません。ただ、今後はAAAゲームとインディゲームの垣根をなくしていきたいですね。

高松 自分はCEDECに参加しました。CEDEC自体は高校時代からニコニコ動画の中継で知っていて、いつか行きたいと思っていました。実際に参加してみて、周りのスカラーから刺激を受けることが多く、自分の準備不足や勉強不足を痛感しました。いろんな講演を生で聴けたのも良かったです。

高松拳人氏

ーー印象に残った講演はありましたか?

高松 アンドロイド研究で有名な、大阪大学の石黒浩先生の基調講演には驚きました。人間そっくりのアンドロイドもさることながら、シンプルな形状でも動きや錯覚によって、人間の認知機能は簡単に騙されてしまうんだなと・・・。いろいろな意味で視野が広がりました。

月田 自分の時は桜井雅博さんが基調講演をされましたが、住んでいる世界やゲームに対する考え方が、自分とは全然違うことに驚きました。「こんなに深く考えているんだ!」とビックリしましたね。一方で他の講演も回ったんですが・・・。

ーーどうでしたか?

月田 ほとんど内容がわかりませんでした。若干焦りを感じたりして、それもまた今の経験につながっていますね。

ーーなるほど。

河野麗生氏