CEDEC2018スカラーシップ体験レポート⑨ 吉本裕貴

今回、CEDECスカラーシップに参加させていただいた、立命館大学情報理工学部メディア情報学科3年の吉本裕貴です。私はゲーム業界を志望しており、今の業界にいる人がどんなことをしているのか、またそこを目指す身としてどんなことを考えるべきかを知りたく、今回スタジオツアーとCEDEC3日間に参加させていただきました。

ここでは、今回自分が学んだことや気づいたことをお話しさせていただきたいと思います。

スタジオツアー

スタジオツアーでは、ポリゴンマジック様、コロプラ様、サイバード様の3社で、会社説明を聞き、見学をさせていただきました。

私は、モノづくりは提供する側のポリシーが色濃く出て、それが個性であり魅力になると考えているので、各会社で働く人が何を重視しているかということに注目しました。ポリゴンマジック様は機械に取って代わられにくい感情をコンテンツとして作ることを、コロプラ様ではユーザーファースト、チームワーク、作り手としてベストを尽くすことを大切にしていることなどをお聞きしました。またサイバード様では、1人に対しスカラー生2~3人といった少人数での座談会が行なわれ、職種ごとに何を大切にして業務に臨んでいるか、やりがいは何か、などのお話を詳しくお話させていただきました。それによって、自分が何の職種に就きたいのか、何を人に提供したいのかということを考えさせられました。

CEDEC当日

CEDEC当日では、講演の拝聴の他、インタラクティブセッション等のブースで自分が今まで注目していなかった分野やソフトウェアについて知ったり、Developer’s Nightやランチミーティングといった交流の場で業界の方とお話をしたりしました。

講演は、見た目にかかわる技術、考え方であるVA(ビジュアルアーツ)系のものを中心に拝聴し、UIのような機能のための美術、世界観のための美術の両方に対しての知見を深めることができました。また、インタラクティブセッションでは「スカルプトマイスター2018」でプロの制作に対するこだわりや、クオリティを意識しつつも時間短縮するためのテクニックなど、学ぶことができました。

全体を通して

私が最も印象に残っているのは、業界の方々と一歩踏み込んだお話ができたことです。私は講義形式のイベントには何回か参加したことがあるのですが、講演者への質問などの際にどうしても「講演者と質問者」といった立ち位置になってしまい、踏み込んだ話ができませんでした。また、そもそも今業界で仕事をしている方が多く集まる場に行ったこともありませんでした。しかし、今回スカラーシップ生として用意していただいたものを含め、交流の場で積極的に行動することを薦められ取り組んだ結果、仕事に対する考えを多くの方から聞くことができ、自分がなぜこの業界、職種を志望し、そこで何を作りたいか、そのために今何に取り組めばいいかという方針を改めて考えるためのヒントを得ることができました。この経験を糧にして、今後の活動も積極的に行っていこうと考えることができました。

最後に
今回のプログラムで、業界を目指す学生としての情報だけではなく、業界で生きていく上での志の持ち方について知ることができ、自分の意識を変えることができました。これは、プログラムの開催を支えてくださっている方々、交流させていただいた皆様のおかげだと思っています。、

スタジオツアーでお話させていただいた皆様、ランチミーティング等でお話させていただいた皆様、そしてなにより、このような機会を設けてくださったIGDAの皆様、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。