TGSスカラーシップ体験レポート⑥ 細野祐斗

スカラーシップ一日目のスタジオツアーではグリーさん、あまたさん、ビサイドさんの計三社に行きました。

スカラーシップでは企業さんに行くということと、まだ一回も顔を合わせたことのない人たちとやるということで結構緊張していました。
最初のグリーさんではまず、会社内のスタジオごとの分かれ方や、それぞれどんなことをやっているかなどを聞いた後、実際の仕事風景を見せてもらいました。その後昼食会にて、それぞれの職種に分かれて実際の仕事の仕方やどんなことをしていくのかなどを聞きました。どれも必要不可欠なことでとてもいい経験ができたと思いました。
次のあまたさんでは、同じように会社内で取り組んでいることやどんなことをしているかなどの説明を受けた後、グリーさんの方と同じく仕事風景を見ました。
最後のビサイドさんでは、社内見学と入社の説明などを聞きました。ビサイドさんでは、現在入社している人の提出作品などが見れたので、そういったゲームが作れるようになれるようにならないといけないため、自分自身、さらに頑張っていかないといけないと思いました。

二日目からはTGSのビジネスデイに参加しました。ビジネスデイなので、緊張もある中、基調講演が始まりました。
基調講演の議題はeスポーツがスポーツとして広がるためのロードマップということで、最近話題になっている、eスポーツについての議題でした。
私はeスポーツというゲームで競うものがあるということは知っていたのですが、その中で何をしているのかは知らなかったため、今回の議題にはとても興味が出ました。
議題はまず、日本のゲーム市場から始まり、プレイヤーの人口、産業の構図などを聞きましたが、その中で私が特に気になったのが、eスポーツが海外産業と比べて、出遅れているという点でした、なぜ気になったのかというと、自分の予想していたよりもPCや家庭用ゲームのネットワーク化が出遅れていたためです。そういった点から考えて、講義にも全員一致であった、プレイヤーの質と量の拡大は、日本のゲーム業界を盛り上げるために必要なのだと感じました。

1日目の午後は少し予定を変更して自由行動になったので、自分で前々から気になっていたゲームや、どんなものが注目されているのかなども見て回りました。
人気のゲームは、やはり込み合っていましたが、空いているゲームや、インディーズのゲームは空いている場所もあったので、最近はどんなゲームを作っているのかなどを見てきました。インディーズのゲームでは、二人でやる、協力して謎解きや前に進む「イッブとオッブ」というゲームが最近ネット環境でみんなで出来るゲームが多い中、集まって相談しながらやるゲームということもあり、その謎解きの面白さにはまってしまいました。
また、二日目が終わった後の軽いパーティーでは、企業の方たちからプログラムは頑張って続けてれば伸びるといわれた事や、学生時代、どんなことをしたのかなどを聞けました。プログラマー志望の私からして、今回のパーティーに参加してよかったと感じました。

3日目はビジネスデイ二日目ということもあり、緊張はそこまでありませんでした。3日目は自由行動でゲームを調べるのが課題だったこともあり、昨日、確認しておいた人気のゲームや、自分の気になったゲームなどを実際にプレイしてみたりしました。3日目は自由行動が多かったこともあり、自分たちのライバルでもある、学生作品を見て回ったりもしてみたのですが、その中でもTGSのゲーム大賞の優秀作品のものはとてもレベルが高く、自分たちも負けてられないと思いました。
三日目は夜に、TGSの公式パーティーに参加ということで、ここで、プロの人たちがたくさんいる中、緊張しながらも話しかけに行ったところ、どの方もとてもやさしく接してくださいました。

スカラーシップ最後の日は、一般日ということもあり、ビジネスデイの数倍もの人が朝からいました。また、去年のTGSよりも朝の盛り上がり方が全然大きかったのが一番印象的でした。また、最終日にはお客さんの方々がどのようなところを見て回るのかを見ていると、多くは、大物のVTuberのところや、ゲームの大会などを楽しんでいて、あまりゲームをやらずに楽しんでいる人が多いことにびっくりしました。
最後の夜には、打ち上げで、今回参加した人たちとの会話や今回思ったことなどの報告会などをやって終わりました。
今回TGSのスカラーシップに参加して、企業の方々の貴重なお話や、自分の思っている疑問などを質問したり、企業さんの方を回って、どんな仕事をしているのかなど、実際のクリエイターのことがたくさん知れて良い体験ができたと思います。今回のスカラーシップを糧にして、今回お会いした沢山のプロの方たちのように、 いつか自分もなれるように頑張りたいと思いました。