CEDEC2016スカラーレポート③黒田魁瑠

スタジオツアーとCEDECを含めた4日間の体験をさせて頂き、ありがとうございました。この体験を通じ、ゲーム業界を身近な視点で捉える事ができました。そして現在の自分に必要な事と、今後のゲーム業界に対して自分が思い描くキャリアについて、深く考える良い機会となりました。

スタジオツアーではDeNA、ジープラ、Aiming、の三つの会社を訪問させて頂きました。
一社目のDeNAでは双六のゲームデザインを体験させて頂き、ゲームデザインに必要なノウハウを教わりました。誰でも楽しめるように何回やっても面白いものを取り入れ、バランスを取りすぎず、確立で納得感を演出するといった事等が重要であると学びました。

二社目のジープラでは、社長の鶴谷さんから会社説明と同時に、社会についてのお話をしていただき、「社会は下りのエスカレーターのようなもので、普通の頑張りでは現状維持、上にいくには流れに逆らって上り続けなければならない」という少し厳しいお話しと共に、コンテンツ産業で感情を提供するサービスについての御話を伺いました。

その後、会社のエンジニアの方々に会社や業界についての質問等をさせて頂きました。ここで実感したのは、流行の技術やテクノロジーをチェックすることは重要であるものの、一つのテクノロジーにこだわらず、進化しつづける技術に対し、常に勉強が大事であるということです。それ故に、技術がどのように変わっても、変わらない感情を提供するというサービスの合理性に納得させられました。

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三社目のAimingでは、MMORPG等をメインに開発事例を紹介して頂き、実際にその開発現場の見学や、社員の方々との座談会を設けて頂きました。座談会ではデザイナーの方にポートフォリオについてのアドバイスをしていただきました。

CEDECでは三日間に渡り講演を聴き、ペラコン2016にも参加させて頂きました。個人的に興味があったのは海外と関連のあるセッションで、初日は海外市場と日本市場についての講演や、海外出身のクリエイターの方々に関連するセッションを中心的に聴いていました。その他の講演では、人工知能についての講演のほかに、デザイナーに関連した、sprite studioを用いた2Dアニメーションの講演や、スカルプトマイスター、ストリートファイターのアートディレクション等、デザイナー向けの講演を中心に聴きました。

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二日目に開催される懇親会イベントのDevelopers’Nightにも参加させて頂きました。その際にバンダイナムコスタジオの髙子佳之様から、キャンパスに描くのではなく、その空間に置いてあげるようにモノを捉えるのだとアドバイスを頂きました。ランチミーティングの際にも、基礎が大事であるとメンターの方にアドバイスをいただいたりと、これらの体験を通じて、自分がこれからも常に身に着けていかなければならないのは基礎力であると改めて実感しました。

それはデッサンのようなモノを捉える観察力に限らず、便利なツールや最新の技術に頼らない純粋なデザイン力等。また、デザイナーの分野だけでなく、ゲームデザインやプログラムにおいても、若輩者の自分は新しい技術や、便利なツールに目を奪われがちですが、それらを活かして使いこなすことも、結局は何事においても基礎力なのだと、実感しました。

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ゲーム業界では常に当たらしい技術や工夫が注目され、CEDEC2016を通してそれらを知りました。ですが、そういった技術に対する勉強を常にすると同時に、自分に必要な基礎力を身に着ける事が、ゲーム業界に進むために、また、何かを創る際に極めて重要である。という事をこの四日間で認識しました。

新しい技術の発見と、それらを支える基礎力の大切さを理解することができたのは、今後の自分にとって非常にためになる事だと思っています。

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CEDECスカラーシップに参加できたことを、参加後に改めて感謝しています。
スタジオツアーでお世話になった方々、IGDAスタッフの皆様、一緒にスカラーシップに参加して頂いた奨学生の皆様、そしてスカラーシップを運営して頂いた小野様と尾形様、皆様に心よりお礼を申し上げます。

この機会を活かし、今後ともクリエイターとして精進したいと思います!