シーグラフアジアが教育シンポジウムの概要を発表(11/3)

11月2日から5日まで神戸で開催されるシーグラフアジア2015で教育シンポジウム(11月3日)の概要が発表されました。いずれもベーシックカンファレンスパス(10月23日まで早期割引で20,000円)で入場いただけます。

11:00 – 14:00
Innovation in the Age of Virtual Reality through Organizing International Student Competition
講演者代表:白井暁彦、神奈川工科大学

1993年から開催され、これまでにバーチャルリアリティ(VR)の既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきた国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC, International collegiate Virtual Reality Contest)は、日本VR学会を中心にボランティアによって運営される、世界最大かつ最も歴史のあるVR作品コンテストです。学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを、一般体験可能な状態で競うことにより、(1)自ら考え・学び・手を動かすことのできる優秀な人材の育成、(2)バーチャルリアリティの啓蒙普及、(3)地域・企業・学界を結ぶ,バーチャルリアリティ・コミュニティの醸成を目的として、日本をはじめアメリカ、フランスを中心とした世界各国からの参加者が参加しており、コンテストを通して「自ら考え・学び・手を動かすことのできる」優秀な人材を育成する、21世紀的な体験型教育システムでもあり、その実績はSIGGRAPHやLava Virtualをはじめ国際的にも高く評価され、IVRCを体験した学生たちのその後の活躍も、高く評価されています。
本ワークショップでは、このような活動の概要を実行委員長である舘暲先生(東京大学名誉教授)にお話いただき、IVRCの変革と国際化をすすめてきた白井暁彦のオーガナイズにより、IVRC卒業生である稲見昌彦先生、長谷川晶一先生をはじめとする、VR/CG/ゲーム/メディアアート/学術研究分野で活躍する各位をお呼びし、デモや記録映像、経験談とともに日本語と英語で幅広い人々に体験を共有します。
(英語、一部日本語と英語通訳)

〔デモ展示予定作品〕入退場自由
CHILDHOOD
vibroSkate
Manga Generator
TagCandy

14:30 – 16:15
“SQUARE ENIX AI ACADEMY: AI Workshop for Blackboard Architecture”
講演者:三宅陽一郎、SQUARE ENIX

スクエアエニックスのゲームAI専門家、三宅陽一郎氏によるゲームAIを理解するための体験型ワークショップです。これは以前から三宅氏が行われているワークショップの一部、今回はブラックボードアーキテクチャについてのワークショップをご講演とともに行っていただくものです。
ゲームAIについての予備知識などは必要なく、どなたでも参加、見学していただけます(実際の体験参加は人数に制限があるため、その他の方は講演後の体験時間は見学となります)。
(英語、一部日本語、英語がわからない方も体験の部分は参加していただけます)

11/3(火)16:30 – 18:00
“Pixar’s Abstract Thought – educational journeys from Inside Out artists”
講演者代表:Jonas Jarvers、Pixar Animation Studio

ピクサーの素晴らしい3DCGアニメーション映画やショートストーリー、どんな人たちが制作しているの?どんな学歴?どうやってピクサーに入ったの?ピクサーでの仕事ってどんなもの?3DCGを学ぶ学生さんなら、一度は考えたことのある質問を、実際のピクサー社員に会って聞いてみるチャンス!ピクサー社員の方々に、今年公開の映画「インサイド・ヘッド」の制作の裏話を織り交ぜて、自分の学歴、経歴やピクサーへの就職、仕事などについてお話ししてもらい、カジュアルな雰囲気で学生の参加者の方々にも質問をしていただけるセッションです。(日本語通訳付)

SIGGRAPH Asia 2015 教育シンポジウム日本語概要
教育シンポジウムでは、CGやインタラクティブ技術と教育に関する研究発表の場を提供し、また教員、学生の方々をはじめ、幅広い層の参加者の皆様に楽しんでいただけるプログラムを企画いたしました。シンポジウムでは日本、ニュージーランドなどアジア、太平洋地域をはじめとする多数の教育研究機関、公的機関、またピクサーアニメーションスタジオ、スクエア・エニックスなど映像、ゲーム業界からの発表、講演者が集まり、研究発表、討論、講演をいたします。日本語訳付きの講演、体験型のワークショップセッションなど、英語が苦手な方にも参加していただけるセッションも予定しております。
シンポジウムのオープニングセッションでは、ACM著名講演者プログラムからリスボン大学Joaquim Jorge教授を迎え、ゲーミフィケーションにより情報工学の授業をゲーム化し楽しくする試みについて講演していただきます(オープニングセッションを含む一部の講演は日本語通訳付きです)。