文化庁メディア芸術祭で「Thumper」「Dark Echo」が優秀賞を受賞、上村雅之氏と小田部羊一氏のシンポジウムも実施

第19回文化庁メディア芸術祭のエンターテイメント部門でインディゲームの「Thumper」と「Dark Echo」が優秀賞を受賞しました。また、功労賞を受賞した4名のうち、ファミコンの父として知られる上村雅之氏と、「アルプスの少女ハイジ」「スーパーマリオブラザーズ」などで知られる、アニメーター・キャラクターデザイナーの小田部羊一氏によるシンポジウムが開催されることも発表されました。

Thumperは従来のリズム・アクション・ゲームにスピード感と身体感覚を結合させた「リズム・バイオレンス・ゲーム」です。IGFをはじめ世界中の名だたるインディゲームアワードを総なめにしており、2016年にPlayStation4とSteamでリリースが予定されています。

Dark Echoは足音をたよりに暗闇の部屋から脱出するスマートフォンゲームです。iOSとAndroid向けに2015年3月にリリースされました。その独特なプレイ感覚は「怖すぎるゲーム」として日本でも多くのファンを獲得しています。

公式サイトにはゲーム作家で審査員の飯田和敏氏と米光一成氏による贈賞理由も記されています。数々のゲームの中から、なぜこの2点が選出されたのか、審査員の着眼点と共にゲームを体験すると(Thumperも会場での試遊が行われる模様です)、より深く理解が深まるのではないでしょうか。

また2月6日には「テレビゲームの時代:世界へ羽ばたく日本のゲームとアニメーション」と題して、功労賞記念シンポジウムが行われます。すでに公式サイトでは参加申込み受付が開始されています。出演者だけでなくモデレーターも豪華な内容だけに、どのような話が飛び出すか注目です。

日時:2月6日(土)11:00-13:00
会場:国立新美術館 [3階 講堂]
定員:250名
出演
上村 雅之(功労賞/ハードウエア開発者/ビデオゲーム研究者)
小田部 羊一(功労賞/アニメーター/作画監督/キャラクター・デザイナー)
モデレーター
飯田 和敏(エンターテインメント部門主査/ゲーム作家/立命館大学映像学部教授)
小出 正志(アニメーション部門主査/アニメーション研究者/東京造形大学教授)
すがや みつる(マンガ部門主査/マンガ家/京都精華大学教授)