TGS 2025 スカラーシップ体験レポート①沼田 理貴

総合学園ヒューマンアカデミー広島校 ゲームカレッジ プランナー専攻2年の沼田理貴です。

今回、IGDA日本様のスカラーシップに採択していただき、東京ゲームショウ(TGS)2025に4日間、出展者として参加させていただきました。

TGS2025は過去最多となる1,136の企業、団体が出展し、小間数は4,156小間となっています。そんなTGS2025にて4日間展示させてもらい、私が実際に体験したこと、思ったことをお伝えします。

出展作品について

まず出展作品についてですが、私は恐竜を題材とした3Dホラーゲーム「Raptor」を展示させていただきました。このゲームは研究所内で恐竜に追われながら、複数の資料と鍵、そして脱出アイテムを探していくものになっています。

プレイヤーには恐竜にいつ襲われるのかという恐怖と、資料に書いてあるストーリーを楽しんで貰いつつ、恐竜について少しでも知ってもらうことが狙いになっています。また、プレイヤーが何度も楽しんで貰えるよう、複数のエンディングを準備しました。

素材関係はフリーのものを使用させていただき、その他の部分は基本的に個人で制作しました。その際、生成AIを活用しており、画像からプログラムまで幅広く使用されています。

実際にRaptorはSteamにて現在は体験版ができるので、是非ゲームをして体験してみてください。

試遊をして貰っての感想

ビジネスデイではゲーム業界に携わっている多くの方に、一般公開日では様々なゲームを多くやっている方に試遊をして頂きました。その際、ビジネスデイではゲームがより良くなるアドバイスを、一般公開日ではゲームをより遊びたくなるアドバイスを頂けました。一般公開日に関しては自分がブースに居ない時間帯でも遊んで貰い、意見を頂けたと聞き、とても嬉しく感じました。勿論アドバイスの中には手厳しいものもいくつかありましたが、そのどれもが自分にとってとても参考になりました。今後も多くの人に試遊してもらえるよう、沢山のイベントに出展したいと考えています。

展示をしての感想

実際にTGS2025に展示してみて、特に感じたのは、もっと多くの人にゲームをウィッシュリストに入れてもらえたのではないかという点です。チラシは全て無くなってしまうくらい配ることができました。しかし、ウィッシュリストは10~20人程度にしか入れて貰えませんでした。この原因の1つとして、実際にプレイしてもらい、ウィッシュリストに入れて貰った後の何かもう一押しが足らなかったと考えました。試遊自体はかなり良い手ごたえはあった為、次回からはもっと多くの人にウィッシュリストに入れて貰えるよう努力していきたいです。

ゲームに関しての反省

実際にゲームを出して、多くの人に試遊してもらうことができました。その際、プレイしている人を見ていて特に感じたのは、自分が予想していた通りの動きをプレイヤーがしてくれないということです。自分はプレイヤーにこう行動してほしいと思っていても、プレイヤーの一部は全く違う行動をとることが多々ありました。そのため、自分だけがテストプレーを行うのではなく、より多くの人にテストプレーをしてもらうことが大事だと感じました。今後ゲーム制作を行うにあたり、より多くの人にテストプレーをして貰い、意見を頂きたいと思います。

TGS2025を終えて

TGSスカラーシップでは、今まで経験したこともないようなことを多く経験することができました。この経験では自分はよりゲーム開発を好きになり、やる気が出ました。そして同時に、自分のゲーム制作の全てを大きく変える経験だったと感じました。これからもTGS2025で得た知識や経験を活かし、より多くのゲームを開発し、展示していこうと思います。

最後に

最後になりましたが、私は学生クリエイターの方はIGDA日本スカラーシップに応募するべきだと強くおすすめします。TGS2025に展示することは、必ず自分の力になります。自分の為にならないことは一切ありません。そのため、臆することなくチャレンジしていきましょう。

また別話になりますが、今回展示したRaptorはSteamにて現在体験版を公開しております。11月頃には製品版も販売予定なので、是非ウィッシュリストの方に入れていただけると幸いです。

Raptor Steamページ