IGDA日本SIG-AIは連続セミナー「人工知能のための哲学塾 第四期 ニューロフィロソフィ編」の第零夜を11月21日(金)、渋谷FabCafeで開催します。
【申込み・詳細】
お待たせいたしました。「人工知能のための哲学塾」第四期を開催いたします。
今回のテーマは「ニューロフィロソフィ」。
人工知能の捉え方が少し変わるかもしれない――そんな体験となるイベントです。
「人工知能のための哲学塾」は、ゲームAI研究者・三宅陽一郎を中心に、人工知能と哲学の関係を多角的に探りながら、思考を表現へとつなげていくシリーズです。これまでに「西洋哲学編(2015)」「東洋哲学編(2017)」「未来社会編(2018)」を開催し、それぞれの内容は書籍として出版されてきました。AIと哲学を横断しながら、思考のあり方そのものを問う場として、多くの参加者に刺激を与えてきたイベントです。
本イベントは、毎回、前半に三宅による講義、後半に参加者自身の表現を通じて思考を深めるワークショップという二部構成で行われます。講義で得た知見を自らの感覚で受けとめ、言葉や形へと表現することで、人工知能へのまなざしを揺らし、あるいはより強固にする契機となることを願っています。
第零夜「唯識とディープニューラルネットワークの全体像」
2006年以来、20年間、ディープラーニング、特にディープニューラルネットワークは急速に進歩してきた。一方で、ディープニューラルネットワークに対応する哲学は、まだ発展中である。本講演シリーズでは、ディープニューラルネットワークに対する哲学を展開し、技術的なアプローチだけでなく、哲学的アプローチを発展させることを目的とする。実例としてゲーム開発におけるディープニューラルネットワークの活用に対する哲学アプローチを提示する。第零回となる今回は、これまでのディープニューラルネットワークを俯瞰しつつ、それに対応する哲学を唯識の立場から展開する。これによって、現代のエージェントAI、キャラクターAIの理論の最も深い部分を提示し、新しいエージェントの哲学的基礎を提示する。
講師
三宅陽一郎(ゲームAI開発者)
京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。博士(工学、東京大学)。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。
国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、
日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。
ワークショップリード
犬飼博士(運楽家/ゲーム監督)

映画とゲームの制作を経て、日本初のeスポーツプロデューサーとして新たな文化の基盤を築く。のちにメディアアートやスポーツアート共創を通じて文化デザインを推進。AI研究者・三宅陽一郎と「人工知能のための哲学塾」を企画し、医療・教育・街づくりへと領域を広げ、出来事を生み出す実践と教育を続けている。
瀬尾 浩二郎

新しい問いを考える哲学カルチャーマガジン『ニューQ』編集長。リサーチや編集、サービスデザインを専門とする会社、newQ(株式会社セオ商事)代表。哲学の手法を取り入れた「問いを立てるワークショップ」や「概念工学ワークショップ」といった考える場をひらく活動をおこない、さまざまな組織との仕事に携わる。著書に『メタフィジカルデザイン』(左右社)。
セミナー概要
- 主催:NPO法人IGDA日本
- 日時:2025年11月21日(金) 19:30~21:30(19:00開場)
- 参加費:2000円(ワンドリンク含む)
- 会場:FabCafe Tokyo(渋谷区道玄坂1丁目22−7 道玄坂ピア 1F Japan)
- 協力:FabCafe Tokyo
タイムテーブル
- 19:00 開場 1階
- 19:30 挨拶
- 19:35 講演 三宅陽一郎(ゲームAI開発者)
- 20:20 休憩 2階へ移動
- 20:30 グループワークショップ
- 21:10 休憩
- 21:15 グループ発表
- 21:30 終了

