人工知能のための哲学塾 第四期 ニューロフィロソフィ編 第弐夜(3/2)

IGDA日本SIG-AIは連続セミナー「人工知能のための哲学塾 第四期 ニューロフィロソフィ編」の第弐夜を3月2日(月)、渋谷FabCafeで開催します。

申込み・詳細

「人工知能のための哲学塾」第四期 第弐です。いつでも、どの回からでもご参加いただけます。初めての方も歓迎です。

第4期のテーマは「ニューロフィロソフィ」。
人工知能の捉え方が少し変わるかもしれない――そんな体験となるイベントです。

「人工知能のための哲学塾」は、ゲームAI研究者・三宅陽一郎を中心に、人工知能と哲学の関係を多角的に探りながら、思考を表現へとつなげていくシリーズです。これまでに「西洋哲学編(2015)」「東洋哲学編(2017)」「未来社会編(2018)」を開催し、それぞれの内容は書籍として出版されてきました。AIと哲学を横断しながら、思考のあり方そのものを問う場として、多くの参加者に刺激を与えてきたイベントです。

本イベントは、毎回、前半に三宅による講義、後半に参加者自身の表現を通じて思考を深めるワークショップという二部構成で行われます。講義で得た知見を自らの感覚で受けとめ、言葉や形へと表現することで、人工知能へのまなざしを揺らし、あるいはより強固にする契機となることを願っています。
 

第零夜(概論)の模様

第弐夜「ノーバート・ウィナーとニューラルネット」

ノーバート・ウィナー(1894-1964)はサイバネティクスを考案し、人工知能のはじまりに大きく貢献しました。
サイバネティクスとは生物は機械のように見なせる、機械もまた生物のように見なせると説くビジョンです。前者は生物を機械のように見なすことで「生物のダイナミクスの原理」を引き出すことであり、後者はその原理を使って「機械仕掛けの生物」を作り出すことです。
人工知能という発想は、特に初期(1940-1960)におけるコネクショニズム(ニューラルネットをベースとする人工知能を含む)ではウィナーや生物学・医学にインスパイアされた一群の神経回路学者に寄るところが大きくあります。これは、哲学塾第一期で取り上げたデカルト、ライプニッツを起源とする記号主義型人工知能と大きく対立するアプローチであり、両者を柱として人工知能の歴史が紡がれていきます。
マカロ・ピアッツモデルや、フォン・ノイマンのニューラルネットへのアプローチ、フランク・ローゼンブラットのパーセプトロン・モデルどを含みつつ、ニューラルネットをベースとする人工知能の思想がいかに形成されていったかを見ていきます。

講師 

三宅陽一郎(ゲームAI開発者)

京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。博士(工学、東京大学)。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。
国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、
日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。

ワークショップリード

犬飼博士(運楽家/ゲーム監督)

映画とゲームの制作を経て、日本初のeスポーツプロデューサーとして新たな文化の基盤を築く。のちにメディアアートやスポーツアート共創を通じて文化デザインを推進。AI研究者・三宅陽一郎と「人工知能のための哲学塾」を企画し、医療・教育・街づくりへと領域を広げ、出来事を生み出す実践と教育を続けている。

瀬尾 浩二郎 

新しい問いを考える哲学カルチャーマガジン『ニューQ』編集長。リサーチや編集、サービスデザインを専門とする会社、newQ(株式会社セオ商事)代表。哲学の手法を取り入れた「問いを立てるワークショップ」や「概念工学ワークショップ」といった考える場をひらく活動をおこない、さまざまな組織との仕事に携わる。著書に『メタフィジカルデザイン』(左右社)。

セミナー概要

主催:NPO法人IGDA日本
日時:2026年3月2日(月) 19:30~21:30(19:00開場)
参加費:2000円(ワンドリンク含む)
会場:FabCafe Tokyo
協力:FabCafe Tokyo

タイムテーブル

19:00 開場 1階
19:30 挨拶
19:35 講演 三宅陽一郎(ゲームAI開発者)
20:20 休憩 2階へ移動
20:30 グループワークショップ
21:10 休憩
21:15 グループ発表
21:30 終了