CEDECスカラーシップ2019体験レポート⑤ 関根瑞希

国際情報工科自動車大学校ゲームソフト開発科2年の関根瑞希です。

CEDECスカラーシップでのスタジオツアーとCEDECの体験は、とても有意義なものとなりました。

スカラーシップに参加した体験とそこから得た事を紹介します。

スカラーシップについて

CEDECスカラーシップの内容について軽く説明します。

スカラーシップはCEDEC開催前前日にスタジオツアー(3社)

そしてCEDEC3日間参加の計4日間行われました。

スタジオツアー

スタジオツアーでは、ジープラ株式会社 様、株式会社サイバード様、ディライトワークス株式会社様の3社を見学させていただきました。

各社スタジオ見学では、各社の企業理念や働き方、考え方を説明していただき、開発現場の見学や会社の方と実際にお話し、質問する機会もいただけました。

会社ごとの社風、特徴、働き方といった個性が本当に会社ごとに様々であると実感できたのはとても有意義な体験になりました。

会社の方には入ってからのお話もたくさんしていただきました。

CEDEC

CEDECでは各自会場で自由行動となり、様々なセッションを見て回りました。

CEDECのセッションでは各分野、各技術のこれからや経験談が主に公演されていて、新しい知識を得ることもでき、さらにはこれから勉強しなければいけない新たな知識や技術を知ることができました。

見たセッションの中で印象に残っているのは、主にスマートフォンゲームのグラフィック高品質化や流行りによって、いかに綺麗なゲームを快適に動かすか、遊んでもらうかという内容の公演です。

「Unityで始めるオープンワールド入門」や「『禍つヴァールハイト』モバイルにおけるプレイヤー最大100体同時表示可能なグラフィックス最適化について」などの公演を幾つか聞いて、グラフィックの最適化や何をしたら重くて何をしたら動作が軽くなるのかなどの自身のこれからの個人ゲーム制作にも生かせるような話がたくさん聞けました。

「どんな物語にしたいか共有する~『エースコンバット7』のナラティブ制作手法」の講演も強く印象に残っています。

ゲーム全体の演出とストーリーとレベルデザインを各開発チーム間の連携をしっかりととりながら開発していく上でとった手法や管理方法の話など、チームでものを作る上でもストーリー演出とレベルデザインがかみあったゲームを作るうえでもとても貴重なお話を聞くことができました。

また、演出の面でも音楽とゲーム画面の合わせ方や各キャラクターのセリフに間を持たせて、場の空気感やキャラの感情を表現する手法などこれから作るゲームにすぐにでも取り込みたいような内容でいっぱいでした。

昼食時のランチミーティングでは業界の方に自分の作ったゲームを見てもらって感想、これからのアドバイスを頂いて本当にこの場に来て良かったと思いました。

こちらからの業界に関する疑問やこれからの疑問などにも答えて頂いて自分の指標が定まりました。

二日目の夜にはデベロッパーズナイトがあり業界の方と食事をとりながらお話しすることができました。

たくさんの業界の方とお話しさせて頂いてこれもまた業界の働き方を知る事ができました。

話していく中でプログラマーとしてのコードとの向き合い方や、目指す目標を示して下さり、自分の中でまた一つ指針ができました。

最後に

スカラーシップを通して自分の目標としているものがハッキリと見えてきて、同じ業界を目標とした同年代の学生と触れ合う機会がある事で自分の実力不足を実感し、より一層努力していかなければならないと身を引き締められました。

スカラーシップを企画してくださったIGDA日本の皆さま、協賛企業様、お話いただいたメンターの方々、スカラーシップ生の皆さん、本当にありがとうございました。