TGS 2025 スカラーシップ体験レポート②岡 佑亮

岡山理科大学情報理工学部情報理工学科デジタルゲームメディアコース2回生の岡 佑亮と申します。

今回IGDA JAPANのスカラーシップに採択していただき、TokyoGameShowにて4日間自身のゲームの展示を行わせていただきました。

出展作品

私は『HandinHand』という名前のゲームを展示しました。
このゲームは、2人のプレイヤーがそれぞれ1本の大きな腕を持っており、その腕を使っておいてあるものやプレイヤーを持ち上げたり投げたりしてパズルや障害物などの様々なギミックをクリアしていくという、2人プレイ専用の2Dアクションパズルゲームになっております。

このゲームで私はプログラミングなど、デザイン以外のすべてを担当しました。

デザインの方は有志の方が4人ほど手伝っていただいており、ギリギリのスケジュールの中デザインの方を完璧に用意してくださり感謝しかありません。

突発的な企画だったにもかかわらず最後までやり遂げて頂いて本当にありがとうございました。

こちらのゲームはアイデア出しから開発までおよそ2か月ほどの期間で作成したものになります。

ゲーム展示イベントへと出展したのは今回が初めてです。

展示の感想

今回の展示の方式は去年とほとんど同じで、7つのゲームを1時間ずつ順番に展示していく方式でした。

実際にゲーム会社の方や、去年スカラーで出展した方、一般の方にもプレイしていただいて、たくさんのアドバイスと指摘をいただきました。

そしてそれらを聞いて、自分自身の実力不足と準備不足、想定の甘さをひどく痛感しました。

特にチュートリアルの箇所が不出来すぎて、自身が説明しながらでないと、プレイがかなり難しい状況になっていました。

ほかにもゲームギミックがわかりにく過ぎて攻略が難しく時間がかかりすぎてしまったり詰みポイントがいくつかあることが判明したり、とにかくひどい状況でした。

たくさんの反省点や失敗がある中でただ一つ確実に言えることが、ここでの失敗を経験したことは、自分にとってとても大きな利益になりました。

ここでの経験を絶対に忘れずに今後に生かしていきたいと思いました。

スカラー生との交流

今回7人のスカラー生がいて、それぞれ年齢もバラバラでしたがスムーズに楽しく交流することができました。普段どんな活動をしているのか、どういう風にゲームを作ってきたのか、たくさんの話を聞いてとても参考になったし、出会うことできて心から良かったと思いました。

他ブースへの見学

自分の担当時間以外は基本的にTGSの様々なブースを回っていました。

とても大きな会場の中にたくさんの企業や学校の個性的なブースが広がっていて、歩くだけでもたくさんの物に興味を惹かれました。

どのブースの方も一生懸命にチラシを配りどんなゲームを展示しているのかアピールして、ゲームプレイしてくれた時の特典をアピールしていて本気度を感じました。

どんないいゲームでもまずは人に見てもらわないといけない、ということを改めて認識することができました。

列の管理にQRコードなどといったシステムを利用しているところがあって、今後の展示に生かす
ことが出来そうだと感じました。

ほかにもクリエイターを支援するプログラムも紹介されていて、今後に役立てて行きたいです。

最後に

今回TGSというとても大きなイベントに出展できたことは、またとない機会で本当にいい経験になりました。

実際に自身のゲームをプレイしてもらうことによって気づける大切なことが本当にたくさんありました。

ここでの失敗と経験をこれからのゲーム制作に生かして、次回作こそは胸を張って面白いと言えるようなゲームを制作したいと思っています。