人工知能のための哲学塾 第壱夜「フッサールの現象学」

2015年5月に実施され、好評を博した「第零夜」に続いて、いよいよ本格的に「人工知能のための哲学塾」が開校します。本セミナーは技術的視点から議論されることが多かった人工知能に対して、あらたに「哲学的側面」からの光を当てることで、全体を捉え直すことを目的としています。主催はIGDA日本(SIG-AI)で、セミナーは9月30日に行われます。

第壱夜では「フッサールの現象学」をテーマとして、デジタルゲームのキャラクターの知能、生命の知能について講義、議論が行われます。また今回からショートセッションが実施され、前回の参加者から自由な発表をいただく予定です。参加資格などはございませんので、人工知能について深く考え始めたい方、皆様のご参加をお待ちしております。

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【主催】 NPO法人IGDA日本
【会場】株式会社Donuts(東京都渋谷区代々木2丁目2-1 小田急サザンタワー8階)
【日時】2015年9月30日(水) 19:50 – 20:30(19:30開場)
【申込み】 Peatixより申込みください
【取材などお問い合わせ先】 y.m.4160(あっと)gmail.com
【コミュニティサイト】 人工知能のための哲学塾
(コミュニティ主催)https://www.facebook.com/youichiro.miyake

【タイムテーブル】
19:30 開場
19:50 第一部「現象学とゲームAI」 講師 三宅陽一郎
20:50 休憩
21:00 第二部「テーマ毎のグループ議論」 議論リード 犬飼博士、三宅
21:40 休憩
21:50 第三部「ライトニングトーク」 議論リード 犬飼博士
22:15 終了
22:30 完全退出

【講師紹介】
三宅陽一郎 @miyayou
国際ゲーム開発者協会(IGDA)日本ゲームAI専門部会代表、日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)理事、CEDECアドバイザリーボード、ゲーム開発者。デジタルコンテンツシンポジウム第4回 船井賞受賞(2008)、CEDEC AWARDS 2010 プログラミング・開発環境部門優秀賞。日本デジタルゲーム学会2011年若手奨励賞受賞。ディジタルゲームにおける人工知能技術の理論的確立と実際のゲームタイトルへの具体的導入に従事。

犬飼博士(ゲーム監督)
1970年、愛知県生まれ。eスポーツプロデューサー、ゲーム監督。つながりと笑顔を生むツールとして、ゲームとスポーツに着目。スポーツとITを融合した作品発表、大会運営等を手がける。現代的なスポーツマンシップとしてスペースマンシップを提唱。人工知能を巻き込んだ次世代の「遊び」を研究開発中。最新作は「あたりつき お守りタイプ」

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【ライトニングトーク・プレゼンター】(1人5分ずつ進行します)

氏名:鴨川 威

役職:株式会社フェニックス サービス開発研究所 CEO

タイトル:メンタルモデルに基づく分身脳の実現とその哲学―心理学的課題」(仮題)タイトルとしてでは少し長いので、短縮形を考えます。

プロフィール:放送局向映像システムの制御論理系の開発を通じ幾つかの仲介エージェントシステムの開発を経験。その知見から現在のAIの欠けている心理・哲学的視点の不足を補う「分身脳」を構想企画中。今回のLTを通し、お仲間を増やせればと思っております。

内容:自己認識(内観)できる人工知能の対象に、自分をモデルにすれば実現しやすいのではないかとの思いです。デジタルアシスタントとしてのエージェントをこえてナレッジディスカバリーや既存のナレッジベース(人のナレッジ)を共有することから創発を産出す仕組みを実現したく思います。メンタルモデルには潜在意識を取り込んだ数理モデルの完成を目指しています。
まだ妄想設計の部分がありますが・・・。

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氏名:伊藤 雅俊

役職:サーバーサイドエンジニア

タイトル「業績速報記事作成のAI化」を、ライター経験者の視点からご紹介

プロフィール :フリーライターからウェブニュースメディアの記者・編集者、開発者を経て、
現在はサーバーサイドエンジニア。編集者当時、人手不足から記事作成の自動化を夢想していたこともありましたが、まさかこんな早く実現しはじめるとはと驚いています。

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氏名:瀬尾 浩二郎

役職 : エンジニア / クリエイティブディレクター

タイトル : 「暇と退屈の人口知能(仮)」

プロフィール :2014 年にセオ商事として面白法人カヤックより独立(THE GUILD メンバー)。「企画とエンジニアリングの総合商社」として、企画制作から開発までを担当。ハード SF 読書会を不定期開催。人口知能と哲学はともにまだ勉強し始めですが、初心者なりの切り口を考えたいと思います。

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氏名:山崎毅朗

タイトル:人工知能に関して分析哲学者たちが議論していること(仮)

役職:大学院生

プロフィール:英語圏の現代哲学(いわゆる分析哲学)を専攻する大学院生。
専門は形而上学と呼ばれる分野です。実は人工知能の哲学は専門外なのですが、この分野で議論されている内容をサーベイし、お話しすることで、皆様と一緒に勉強していきたいと考えています。

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【協力】
塚口綾子
株式会社Donuts ディレクター。コーエー(現コーエーテクモゲームス)入社後、ネオロマンスゲーム、モバイル系の開発に従事。現在はDonutsにて新規企画制作中。