TGSスカラーレポート④荒生太一

はじめまして。
私は電気通信大学情報理工学域Ⅰ類の荒生太一と申します。大学ではVRデバイスやゲームプログラミングをしています。今回のTGSスカラーシップでは同じようにゲーム業界を目指している他のメンバーや現場で働いている方のお話を聞くことができ、とても良い刺激となりました。

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初日はスタジオツアーとしてディー・エヌ・エー様、たゆたう様、Aiming 様の3社を訪問させていただきました。

最初に訪問したディー・エヌ・エー様では会社に関する説明をしていただいた後、社内見学をさせていただきました。初めて感じる現場の雰囲気にとても興奮しました。その後、オリエンテーションとして2班に分かれてすごろくを作りました。すごろく制作を通してスマートフォンゲームのゲームデザインを学ぶことができました。
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2 番目に訪問したたゆたう様は海外の方が多く、グローバルな雰囲気を持った会社でした。
主にスマートフォン向けのゲームを開発していますが、最近ではVRゲームの開発も行っているということで新しいことにどんどんチャレンジしている会社であるということがわかりました。

最後に訪問した Aiming 様では現場で活躍されている開発者の方と一対一でお話を聞くことができる場を設けていただきました。現場で使われている環境や勉強の方針など今後の自分のためになる話を数多く教えていただきました。

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東京ゲームショウにはビジネスデイ2日、一般公開日1日の計3日間参加しました。今年は VR元年と言われていることもあり、HMDを使ったコンテンツが数多くありました。

2日目は「VRマーケットの展望」をテーマにした基調講演を拝聴しました。開発時に気をつけた点やこだわった点など、ためになる話を聞くことができました。

3 日目はセンス・オブ・ワンダーナイトに参加しました。恥ずかしながら今までセンス・オブ・ワンダーナイトについて何も知らなかったのですが、実際に参加してみると刺激的なゲームが数多くありました。特に、VR ならではのUIデザインが光った「Fantastic Contraption」と“1 次元ゲーム”という新しいコンセプトの「Line Wobbler」の2作品には衝撃を受けました。ランチタイムミーティングではゲーム業界について色々な話を聞くことができました。

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3日間で多くのブースを回ることができましたが、中でもPSVRの人気は圧倒的で、開場後すぐにキャンセル待ちの列すら終了になってしまうほどでした。大学でVRについて学んでいる身としては、今のVR人気を嬉しく思いますが、これが一時の流行で終わらないようにしていくことが重要だと感じました。

最終日はインディーストリームフェスに参加しました。先輩のスカラーや多くのゲーム開発者と話すことができました。日本だけでなく世界中でインディーズの熱気が高まっていることを感じることができました。

今までゲーム業界のことを何も知らなかった自分にとって様々なことを学ぶことができた貴重な 4 日間でした。大学生活が始まったばかりですが、短い時間を有効に使っていきたいと思います。

最後になりますが、このような素晴らしい機会を与えてくださったIGDA関係者の皆様や協賛企業の皆様、様々な話をしてくださったゲーム開発者の皆様、そしてともに参加したスカラーの皆様に心からお礼を申し上げます。