IGDAのCEDECスカラーシップに参加させていただきました、長崎大学経済学部3年の久保駿斗です。
この記事では、ゲームプランナー志望の学生としてスカラーシップに参加して体験したことや学んだことを紹介します。
スカラシップで体験したこと
最初に、IGDAのCEDECスカラーシップについて記述します。
スカラシップは、CEDEC開催前日のスタジオツアー(3社) + 3日間のCEDEC2019 計4日間を通して行われました。
1日目のスタジオツアーではポリゴンマジックさん、サイバードさん、ディライトワークスさんの3社でスタジオ見学をさせていただきました。
スタジオ見学では、実際にスタジオで働かれている方々にお仕事の様子を紹介していただいたり、スカラー生の質問に回答していただいたりしました。
2日目以降のCEDECでは、私はゲームデザインに関わりそうな講演を聞いてまわり、終了後イベントでは、2日目のDevelopers’ Night、引率の小野さんからお誘いいただいた部屋飲み、3日目のCEDEC・GDGD 2019 (プランナー向け懇親会)に参加させていただきました。
今回学んだこと
今回、スカラーシップを通して学んだことは、ひとことで表現すると「視野を広げるべき」だということです。
具体的には以下の2つが挙げられます。
・ゲーム業界に属する組織を広く知る
・ゲームに関係ある業界の動向を知る
これらをスカラーシップのどのような場面で学び、これからどう行動しようと思ったのかについて記述します。
ゲーム業界に属する組織を広く知る
今まで、私は漠然とゲーム業界でゲームデザイナーになって働きたい、と考えていました。
しかし、スカラーシップを通して、単に「ゲーム業界」で働きたいという括り方をしてはいけないと認識を改めました。
なぜなら、今回多くのゲーム開発者の方とお話しして、同じゲーム業界でも会社によって職種間の業務や働き方に、少なからず差があることがわかったからです。
様々な会社のゲーム制作のスタイルについて知ることは、就職活動のみならず日頃のゲーム制作においても活用できると思いました。
これからはゲーム業界にどのような組織があるのか、どのような環境でどう働いているか、どのようなワークフローの下で仕事をしているかをインプットしていくつもりです。
ゲームに関係ある業界の動向を知る
今回のスカラーシップで、ゲーム業界のみならず、その周辺の業界の動向の調査も必要だと感じました。
ベネッセの方の講演「現代の子供たちが『勉強をゲームのように楽しくできる』未来へ」によると、ゲームデザインの手法を教育のデザインに活用すると、教育の目的によっては有効な手法になりえる事例が存在することを学びました。
一見教育とゲームは離れた分野のように見えますが、実は大きな関連があることが推察されます。
他にも、今回のCEDECの基調講演ではXRやAIについて語られました。
ゲーム業界にとって、XRやAIの他にも、通信のインフラやハードウェアの進化などは無視できないと思われます。
これまで四角い画面で表現されてきたゲームの世界だけを見ていては不十分だと感じました。これからのゲームをデザインするにあたって、今まで以上に最新の技術に積極的に触れていきたいです。
最後に
このように、スカラーシップに参加することで、これまでできなかった体験を多くできました。特に私は経済系の専攻なので、周りにゲーム制作について話せる人がいる環境は珍しく、充実しておりとても楽しいものでした。
最後になりますが、このスカラーシップを企画してくださったIGDAの方々、引率やお話をしてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
少しでもこのスカラーシップに興味のある学生の方は、もし来年以降もこの企画が開催される場合、ぜひ応募してみてください。とてもいい経験ができると思います。