UBM TechがGDC Summerを前にコロナ禍でのゲーム業界の働き方に関する緊急アンケートを公開、約3割が開発の遅れを指摘

GDCを主催するUBM TechはGDC SUMMERの開催を前に、コロナ禍に関する業界緊急アンケート「State of the Game Indstry 2020: Work from home edition」を公開しました。アンケートはこちらから無償でダウンロードできます。

本アンケートは欧米のゲーム開発者2500人を対象にオンライン上で実施されたもので、学生やインディゲーム開発者が多く含まれています。20名以下のスタジオに勤務する回答者は全体の52%で、そのうち20%は個人開発者です。これに対して500名以上のスタジオに勤務する回答者は全体の18%で、この点を考慮する必要があります。他の属性(年齢・性別・国や地域など)は不明です。

アンケートでは全体の33%がコロナ禍でスケジュールに遅延が発生したと回答しました。一方で遅延は発生していないと回答したのは46%。現在ゲーム開発に取り組んでいないと回答したのは21%でした。

アンケートには自由回答欄に記されたコメントも抜粋して掲載されています。

  • 会社は全員をリモートワークに切り替えるのに非常に積極的でした。
  • 私は外部の開発をサポートする中央チームで働いています。コロナが原因でゲームが遅れたことは一度もありません。
  • 私たちのチームは生活や生活状況を管理し、生活費を稼ぐため、つまりパンやバターを得るための仕事探しに集中するために、ひとまず互いに離れています。
  • 新規プロジェクトを用意していましたが、いくつかの大きなイベントがキャンセルされたり、在宅での仕事が遅くなったり、雇用を前提としたプロジェクトが遅れたり、キャンセルされたりしました。

他にニュージーランド在住の開発者は「在宅勤務への移行は問題ありませんでしたが、2週間ほどの混乱がありました」と述べています。別の回答者は「ニュージーランドではコロナの影響が管理下におかれているので、すでにオフィスに戻り、スタジオが100%機能しています」と述べています。

他に自分は問題ないが、パートナーが影響を受け、そのために作業が遅延したり、損失を被ったと回答した人もいました。

これ以外にも「コロナ禍で仕事に増減はあったか?」「スタジオが再開する見通しは立っているか?」「在宅勤務から通常勤務に戻ることに不安はあるか?」など、全部で8項目の調査結果が掲載されています。