CEDEC2018スカラーシップ体験レポート① 三浦竜太

CEDECスカラーシップ2018に参加させていただきました。専修学校2年の三浦竜太と申します。今回スカラーシップに参加して様々な知識を得ることできました。

ゲーム会社のスタジオツアー

1日目はスタジオツアーということで、ポリゴンマジック、コロプラ、サイバードの3社のゲーム会社に見学に行かせていただきました。3社ともに業界の方の話を聞かせていただき、大変勉強になりました。社内見学などもさせていただけて、普段作業をしているところだけではなく、休憩ができるようなスペースや会議室、ほかにも様々な部屋へ案内していただきました。

私の中のゲーム会社はみんながパソコンの画面を見ながらずっとパソコンで作業する。というものだったので、会社の方々が生き生き楽しそうに過ごしているのを見て、ゲーム会社への見方が変わりました。見学に行かせていただきありがとうございました。

CEDEC 1日目

この日は、CEDECの会場であるパシフィコ横浜で待ち合わせし、CEDECのパスをいただくところから始まりました。基調講演が任天堂の宮本さんということもあり、とても長い待機列ができていました。会場内で一番広いメインホールの前席が埋まり、立ち見でみる場所も埋まり、別会場で中継を見る人もいるくらい多かったです。私も任天堂のゲームはよく遊んでいて、宮本さんのセッションを聞けるんだ、とすごくワクワクしていました。セッションは10年前にCEDECで登壇したときの話の振り返りと、この10年でのゲーム業界の移り変わりについてでした。メインは移り変わりのほうで、主にスマホゲームが市場にやってきたことについての話でした。宮本さんもタッチやパーソナルでインターネットにつながるデバイス、というところは目につけていたのですが、スマートフォンに負けてしまいとても悔しいと言っていました。

他にもセッションを多めに回りました。私はVRにとても興味があったのでVRのことや、VRコンテンツを作るときにとても重要になるUIについてのセッションを多く受けました。どのセッションも普段は聞くことのできないような話ばかりでとても参考になりました。インタラクティブセッションも多く見学しました。体験するようなものはあまりできなかったのですが、MicrosoftやUnityのブースでノベルティーを配っており、1日目はそれをもらいに行くことを目的に行きました。

あっという間に終わりの時間になり、毎年恒例であるというスカラーシップの主催である小野さんに誘われ、スカラーのみんなとホテルの一室で宅のみをしました。ヘキサドライブの社長さんなども来ており、ここでしか聞けないような話を1対1できいたり、作品を見てもらったりしてとても有意義な時間を過ごせました。特にゲーム業界の暗い部分の話などはとても興味深かったです。

CEDEC 2日目

この日は前日の宅のみでホテルに帰ったのが23時、寝たのが24時とあまり寝られていないこともあり、疲れが残っていたのかセッションにあまり行きませんでした。本当に興味のあるセッションや生で見たいというものだけに絞り、残りの時間はインタラクティブセッションの体験や、Twitter上で知り合った人たちと直接会って挨拶したりするのを目標にしました。まずは、会場をぐるりとまわり、興味があるものから順に体験していくことにしました。弱さを生かした弱いロボットや、凸型のものをコントローラ代わりに使うようなもの、VirtualCastの体験などもしました。ほかにもドラゴンに騎乗してHMDをかぶり空を飛ぶような体験ができるようなVRなどもあったのですが体験している人が多く2日目では諦めました。展示、体験だけでなくペラコンの応募作品も張り出されていたので見ていました。私はもともとプランナーを目指していたので見ていてすごく楽しかったです。手書きものがあったり、とても絵がうまい作品があったりと様々な作品が並んでいました。

夜にはDevelopers Nightという懇親会があり、CEDEC20周年ということもあり鏡開きが行われました。最初はだれとどう話したらいいのかわからずスカラーの人と喋っていたりしましたが、途中からは知らない人でも間に入っていき話すことができました。学生ということが幸いしているのか、参加者の方は快く受け入れてくれました。

CEDEC3日目

前日のDevelopers Nightの後に宅のみがまた会ったので参加していたのですがホテルに着いたら23時、次の日の準備をしていたらいつの間にか午前2時になっており、この日も睡眠が足りず疲れが残っていました。

1~2日目で回れていないインタラクティブセッションをまわり、VR関係のセッションに行くというのがこの日の目標でした。主に回れてなかったのは、ガンナーオブドラグーン、ViveForcsの展示、手を使わないVRなどいろいろありました。講演が行われている時間に体験することでスムーズに体験でき、ブースの人ともより多く話すことができたのでとてもよかったです。ViveForcsはまだ日本では発売していないスタンドアローン型のVRゴーグルで、すごく興味があったので、体験させてもらいとても楽しめました。

最後に

宅のみで「僕の時代にはこういうイベントは学生が行っていいようなイベントじゃなかったし、CEDECなんか夢の話だと思っていた。」というお話を聞きました。今は本当にやる気があればイベントなどにも無償で行くことができるし、業界の偉い方ともお話しできるし、とてもいい環境だと思っています。このような環境は業界にいらっしゃる、学生を応援してくださる方たちがコツコツ支援活動を重ねてきた結果だと思っています。学生でありながらこのようなイベントに無償で招待いただけて本当にありがとうございます。この4日間で様々な人に出会い、将来はどのようなことをしたいのか、またその道は現実的にはどうなのか、などとても貴重な意見を多数いただきました。私が作った作品にも講評や、アドバイスをいただけました。このスカラーシップで人生が変わったといっても過言ではありません。重ね重ねではございますが、本当にありがとうございました。

追記:IGDA日本ではゲーム開発者推薦図書アンケートを実施中です。回答はこちらから。皆様のご協力をお願いします(締切9/5)