TGSスカラーシップ体験レポート② 饗場竜樹

TGSスカラーシップ2018に参加させていただきました、横浜デジタルアーツ専門学校ゲーム科一年の饗場竜樹と申します。今回のTGSスカラー参加により、ゲームに対する意識の他にも様々なことに気づかされました。

ゲーム会社スタジオツアー(一日目)

初日はゲーム会社へのスタジオツアーでした。今回はGREE様、あまた様、BeXide様の三社のスタジオにお邪魔させてもらいました。
GREE様では普段詳しく聞くことのできないような業界のことやゲームアイデア等の詳しいお話を聞くことができました。
その他にもゲーム以外にも事業を拡大していくあまた様、社員同士の交流や自由度の高いお仕事の環境を創っているBeXide様からもお話を聞くことができ、初日からとてもためになりました。
ゲーム業界には堅苦しさがあるのかなと思っていましたが、スタジオツアーのおかげで見方が完全に変わり、安心感を感じることが出来ました。

TGSビジネスデイ

二日目、三日目は『TOKYO GAME SHOW』(以下、TGS)のビジネスデイに参加させていただきました。
二日目の基調講演では五人の先輩方にeスポーツへの理念や取り組みについて熱く説明してもらいました。将来、競技性の高いゲームたちがさらなる輝きを放ってくれることを感じさせる講演になりました。
ゲーム大賞では『モンスターハンターワールド』が選ばれる結果となりました。候補では何が大賞を予測のつかない中、『モンスターハンターワールド』が大賞を受賞しました。
三日目では多数のゲームを試遊していきました。特にインディーズゲームでは高評価なゲームが多く大変驚かされました。
SENSE OF WONDERNIGHTではインデーズゲーム制作者のユーモアなプレゼンテーションが行われる場で、観客である私たちは作品のセンスを感じた部分にピコピコハンマーで反応するというユーモラス溢れる評価の仕方に思わず笑ってしまいました。作品に対する製作者のこだわりを生で聴くことができ、後日インディーズの方でも遊ばせていただきました。
日本人が最高賞を取るのも珍しいらしいです、そのゲームはなんと6年の月日をかけて制作したものとか。

一般公開デイ

最終日となる四日目では一般公開デイに参加させていただきました。この日から一般参加者も増え会場内では人の川ができていました。日本人だけではなく世界各国から集まっているのを見るとゲームが世界に広く深く浸透されているのを感じました。この日は日本ゲーム大賞アマチュア部門授賞式がありましたが、その時にはインディーズゲームのコーナーに居たので見れませんでした。式が終わるとその様子が公開されるそうなので見ようと思っています。
自由時間ではゲームの試遊ができそうにもない状態(大量の人による整理券の終了や列の規制)だったので、TGSで急増しているというゲーム試遊回数0の人について観察してみました。
TGSにはゲームの発表だけではなく、物販に有名歌手の出張ライブやゲームの大会、さらにコスプレという別のイベントもありました。中でもコスプレはゲーム展示並みに力が入っていました。特定のゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーたちによるファッションショーなるものも開催されたぐらい大きいイベントでした。
それを見て私はゲームの展示や紹介だけがTGSではないのだなと改めて思いました。

このTGSスカラーシップを通して

今回のTGSスカラー、全体を通して一言で言えることは『未知との接触』です。
スタジオツアーを通じてのゲームの業界ついて教えてもらったこと、ビジネスデイで様々な企業の人たちや設営への力の入れ方、まだまだ成長途中のeスポーツ産業のこと、一般参加日で感じた人々のゲームやサブカルチャーに対する思い。新鮮で強烈な知識との出会いはとても素晴らしいものだと思います。先代メンバー、現メンバーとのお話もでき、自身の将来のキャンバスに色彩が足されていく感じに笑ってしまいます。
『好き』を大々的に伝えられる世界に入ることができたことに大変感謝しています。
IGDAの方々、新しい意識と考え方をくれたクリエイターの皆様、そして4日間を共に過ごして意見を交換し合ったメンバーの皆様に心から感謝の言葉を送ります。本当に、ありがとうございました。