TGS2019スカラーシップ体験レポート② Kai Nyame

自己紹介

私の名前はKai Nyameです。IGDA日本のTGS2019スカラーシップに参加しました。私はカリフォルニア出身で、民族的には日系アメリカ人、中国系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人です。高校生の時からゲームを作っていて、日本のゲーム会社でゲームデザイナーまたは「ゲームプランナー」として働くことが夢です。南カリフォルニア大学の三年生で、ゲーム開発と日本語と日本文化を勉強しています。

9月の1週間、IGDA日本から東京ゲームショウ2019に参加するため、日本を訪れる素晴らしい機会をいただきました。航空券と滞在費については、私が過去に在籍していたGameheadsから支援をいただきました。渡航前にはIGDA日本から、この旅行に参加するために必要なすべての情報が揃っているか、何回かにわけて確認がありました。私の人生において、私を支えてくれて、この旅行の準備を手伝ってくれたすべて人々や、このような魅力的なスカラーシッププログラムを計画してくれたIGDA日本に対して、とても感謝しています! また、スカラーシップはすべて日本語で実施されていたため、日本語でのコミュニケーションを実践する素晴らしい機会になりました。みんな、ありがとう!

スタジオツアーと開発者からの学び

IGDA日本ではTGSスカラーに対して、1日かけてゲーム開発会社のスタジオツアーを用意してくれました。私たちは東京にある3つのゲーム開発会社を訪問し、それぞれの企業文化について質問したり、そこで働いている人々の経験談を聞いたりできました。私たちはGREEとポケラボ、プラチナエッグ、そしてあまたを訪問しました。 3社すべてが非常にオープンで、会社と職場環境に関する私たちの質問に対して、喜んで答えてくれました。

将来性のある分野の開発者と話をすることは特にエキサイティングでした(ゲームデザイナーは企業で働く実際のゲームデザイナーと話すことができ、エンジニアはエンジニアと話すことができました)。私たちとのミーティングを歓迎する気持ちが伝わってきて、卒業後、日本のゲーム開発会社に応募することに対して、ますます興味が沸いてきました。私は外国人であるため、日本企業における採用プロセスについて、あまり知識がありませんでした。そこで各企業の方々は、外国人むけの採用プロセスについて、時間を取って説明してくれました。

スタジオツアーが終了した後、スカラー同士で夕食会も楽しみました。友達を作ったり、ゲーム開発に情熱を傾けている他の学生や、新卒の方々に会う上で、これは最適な方法でした。誰もが非常に才能があり、お互いのプロジェクトについて学ぶことは本当にクールでした。私は尊敬する多くのスカラーに会うことができました。今後も交流を続けたいと思っています!

東京ゲームショウ

東京ゲームショウ2019は4日間続きました。最初の2日間はビジネスデイでした。スカラーは期間中、ゲームを業界の専門家、メディア、仲間の開発者にデモする機会を得ました。 IGDA日本のブースでは、交替で自分たちのゲームをデモすることができました。ショーフロアを探索したり、他の開発者に会ったりする時間も十分にありました。ブースでゲームの開発者に会い、開発プロセスについて話し合うことは、非常にエキサイティングでした。最初の2日間は混雑が少なかったため、ゲームをデモしている他の開発者と簡単に話ができました。これによって、新しい才能との出会いに興味がある他の開発者と、ネットワークを作ることができました。

ショーフロアの中でも特に目立ったのは、ホール2のゲームスクールコーナーでした。ゲーム開発を学ぶ日本の教育機関の学生と話すのは楽しかったです。それぞれの学校のカリキュラムの違いについて学ぶことも楽しかったです。ゲーム開発について教える日本の学校の広がりについて学ぶことも、非常に有益でした。カリフォルニアの大学に出願する前にこれらの学校について知っていたなら、日本の学校に出願しようとしたかもしれません!

TGSの最後の2日間は一般日で、かなり混雑しました。スカラーは一般日に展示することもできました。これは、ユーザーのフィードバックを得ようとする学生にとって素晴らしい機会でした。プレイテストと、そこから得られるフィードバックは、ゲームに対する一般ユーザーの反応を理解し、ゲームの改善点を探るのに有益でした。

東京ゲームショウの期間中でスカラーは全員、メンターランチに参加する機会を得ました。 IGDA日本によるマッチングで、各スカラーは各々の専門分野の開発者と共に、お弁当を食べながら語り合うことができました。外国人のスカラーに対して、英語を話すメンターをアテンドいただき、本当にありがとうございました。おかげさまで日本の労働環境への移行方法について助言を求めることもできました。日本の会社に対して、外国人がどのようなことを期待できるかについて、すでに働いている人からの知識が得られたため、非常に役に立ちました。

東京ゲームショウにはいろいろな面で楽しいイベントでした。しかし、東京ゲームショウの初日後に参加したローカリゼーションイベントについても、最後に記させてください。ローカリゼーションイベントは、もう1つの大きなハイライトでした。長尾良介氏が主催したこのイベントで、私は業界の新人として歓迎されました。日本企業での仕事についてもっと学ぶ良い機会でした。ローカライズパーティーは日本人だけでなく、外国人にも開かれたイベントでした。会場では少なくとも、4つの異なる言語が話されていました。このようなグローバルで才能のあるグループが、同じ場所に集まっているのを見るのは、非常に驚くべきことでした!

東京を探索する

私は子供の頃、東京を短時間訪問しましたが、今回の訪問は私にとって非常に特別な経験でした。公園を歩き回り、カリフォルニアの友達全員にかわいいプレゼントを買うなどして、素晴らしい時間を過ごしました。東京の地下鉄&電車システムと、ミルクティーやホットコーヒーなどの飲み物が楽しめるクールな自動販売機を使用しました! 秋葉原のスーパーポテトや、新宿の紀伊国屋などを訪れました。Unity3Dの日本語の教科書を購入しまいたが、読むのが待ちきれません! 次回訪問する際、ゲームデザインのリテラシーと業界の専門用語を学ぶ上で、役立つと確信しています。日本でとても素晴らしい時間を過ごせました。いつかまた戻ってきたいです!