SIG-AI人工知能のための哲学塾 東洋哲学編 第四夜「龍樹とインド哲学と人工知能」(9/27)

SIG-AIでは人工知能のための哲学塾・東洋編第四夜「龍樹とインド哲学と人工知能」を9月27日に開催いたします。
今回取り上げるのは2世紀に活躍したインド哲学の僧侶・龍樹と、インド哲学における独自の論理学についてです。第参夜では鎌倉時代の僧侶で曹洞宗の開祖・道元の残した著作をもとに、人工知能と主体的な時間感覚について議論が行われました。今回は仏教発祥の地インドを舞台に、哲学と人工知能の関係性が語られます。
各回は独立したセミナーとなっており、今回初めて聴講される方でも十分に理解し、楽しめるものになっています。座学とグループワークがセットになっており、参加者同士で自由に議論できる点も特徴です。ニコニコ生放送での配信を通して、画面上で講演者とリアルタイムに交流していただくことも可能です
写真は第壱夜のもの

◆開催概要

日時:2017年9月27日(水) 19:30~22:15(19:15開場)
主催:NPO法人国際ゲーム開発者協会日本
会場:株式会社Donuts(東京都渋谷区代々木2丁目2-1 小田急サザンタワー8階)
参加費:1500円
参考:「人工知能のための哲学塾」(BNN新社)
人工知能のための哲学塾 第1シーズン 資料ページ
人工知能のための哲学塾 Facebookコミュニティページ

講演内容

龍樹(ナーガールジュナ)は2世紀に生まれた仏教の一つの極をなす仏教徒であると同時に、哲学者としてもいまなお現代哲学との関連において注目される存在である。その理論は、これまでのセミナーにも出て来た「空」の概念であり、「有」でも「無」でもない存在である。井筒俊彦氏の言葉をかりれば、空は「何もないのではなく、何もかもが生まれる諸相」ということになる。概念を超えたところに、そのような層があることは、人工知能にとってどのような意味を持つのかを解き明かし、特に、アクションゲームのように物事の流れを映すときの知性の流れをそこから解明したい。またインド仏教では論理学が発展しそれは西洋の三段論法や、人工知能の源流となった数理論理学とは違った論理学を発展させた。そのような論理学から現代の人工知能を見ると、どのような流れになるかを解説し、そこから新しく拓ける展望を探求する。

タイムテーブル

19:15 開場
19:30 開場挨拶
19:35 第一部「龍樹とインド哲学と人工知能」
    講師 三宅陽一郎
20:30 休憩
20:40 第二部「テーマ毎のグループ演習」
    テーマ説明 大山匠
    司会リード 犬飼博士
    ニコニコ生放送での特別ディスカッション
21:30 休憩
21:40 第三部「テーマ毎議論発表」
    議論リード 犬飼博士
22:05 終了