世の中的にはハロウィンですが、オーストラリア第二の都市メルボルンではこの時期、「国際ゲームウィーク」と銘うって、さまざまな関連イベントが開催されます。Unityによる「Unite Melbourne」(10/31)、地元のゲーム開発者会議で今年11回目を迎える「GCAP」(11/1~2)、近年人気を集めているゲーム展示会で、唯一アメリカ以外で開催される「PAXオーストラリア」(11/4~6)は代表的なイベント。他にもさまざまな関連イベントや、地元開発者コミュニティのミートアップが開催されます。
このような盛り上がりを見せるのも、行政の支援があってのこと。連邦制をとるオーストラリアはカナダなどと同じく州の権限が大きく、中でもメルボルンを含むヴィクトリア州はゲームを含むデジタルコンテンツ産業に対して、強力な支援を行っていることで知られています。
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メルボルンは、国内のデスクトップやモバイルデバイス向けのデジタルゲーム開発をリードし、そのほとんどが世界市場向けに開発されています。また、ゲーム機開発でもシドニーに次いで国内第2位の位置にあります。ビクトリア州のスタジオではベストセラーとなるゲームや、映画制作のアニメーション部門受賞作品など、優れた作品が次々と制作されています。FiremonkeyのFlight ControlやReal Racing 3、Hipster WhaleのCrossy Road、Alexander BruceのAntichamberは最近のヒット作の一例です。
GCAPの基調講演はUBIで「アサシンクリード」シリーズの開発にたずさわり、現在はCertain AffinityでナラティブディレクターをつとめるCorey May氏と、Hello GamesでNo Man’s Skyのプログラムを担当したINNES MCKENDRICK氏です。PAXオーストラリアにおいても、AAAゲームからインディゲームまで大量のブース出展やフリープレイコーナーにあわせて、さまざまなトークイベントやパネルディスカッションなどが予定されています。