CEDEC2020スカラーシップ体験レポート⑧ 浅井 杜和

CEDEC2020スカラーシップに参加させていただきました、東海大学情報通信学部情報メディア学科2年の浅井 杜和です。個人ゲーム開発者として活動しています。プログラマー志望です。

まず、スカラーシップのおかげで今年もCEDECに参加できたことについて、この場を借りてお礼申し上げます。私はCEDECへの参加は2回目で、去年はアルバイトをして稼いだお金でCEDECに参加していました。しかし、今年のコロナ禍の影響により思ったようにアルバイトで働くことができず、今年はCEDECに参加できないものと途方に暮れていました。その時たまたまTwitterでスカラーシップについての投稿を見て応募したのですが、スカラーシップが無かったら今年のCEDECには参加できなかったと思います。IGDA Japanの皆さま、ありがとうございました。

CEDECの中で特に印象に残ったセッションは『ゲームデザインにおけるAI活用のための「メタAIデザインパターン」―基本15パターン―』です。このセッションを聴講するまで、私の中ではAIというものは敵AIのようないわゆる「キャラクターAI」と呼ばれるものしか存在しないと思っていましたが、実際にはキャラクターAIだけでなくメタAI、ナビゲーションAIと分類されるものもあることを知り、驚くと同時に新鮮な気持ちになったからです。

また、このセッション中に出てきたいくつかのキーワードがAIを学ぶための手がかりになると思ったからです。私は現在ストラテジーゲームを開発していて、そのゲームでプレイヤーと対戦できるような複雑なAIを組みたいと思っています。しかし私にはAIについての知識、ノウハウが無かったので、AIについて学び始めるための取っ掛かりを探さなくてはなりませんでした。その意味でも、このセッションは自分に丁度いいセッションだったと思います。

次に、CEDEC終了後に行われた懇親会では様々な人とお話しする機会に恵まれたのですが、その中でも前述したセッションの登壇者であるスクウェア・エニックスの水野さんには色々と相談に乗ってもらい、より具体的なAIを学ぶための方針を決めることができました。ありがとうございました。その際におすすめの本などをいくつか紹介してもらったので、その本を読み進めることから始めたいと思います。

最後に、今年のCEDECに参加して、いままでの自分にはない知見や考え方を知ることができ、更に自分が普段使っているツールやサービスについてのセッションを観ることで、自分自身のレベルアップにもつなげられることができて、本当に有意義な三日間を過ごすことができました。ありがとうございました。

東海大学情報通信学部情報メディア学科2年 浅井 杜和