IGDA日本はGDCの公式メディアパートナーです。GDCの注目セッション『Starting with the Ending: Narrative Design of Star Wars: Galactic Starcruiser』のニュース記事について、参考訳を掲載します。
フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドで行われる『スター・ウォーズ:ギャラクティック・スタークルーザー』(訳注:『スター・ウォーズ』がテーマのホテル)の体験は、まるで遥か彼方の銀河のように感じられます。GDC 2022ではディズニーのイマジニア(訳注:テーマパークのクリエイター)たちが、ホテルでの宿泊という体験を、数日間かけて楽しむ本格的な没入型アドベンチャーに、どのようにして作り替えたかをご紹介します。
サンフランシスコで3月24日(木) 16:00~17:00(太平洋時間)に開催されるGame Developers Conferenceのセッション「Starting with the Ending: Narrative Design of Star Wars: Galactic Starcruiser」は必見です。ウォルト・ディズニー・イマジニアリングのAnisha DeshmaneとSara Thacherは、ディズニーが分岐する物語を逆さまにして、固定されたエンディングの制約を満たしながら、ゲストに個人および集団としての主体性を持たせるようにする方法を詳しく調べ、これらの原則が現実と仮想のプラットフォームにわたる乗客個人の冒険を伝えるコアデザインの選択にどう反映され、首尾よく、ひとつづきの『スター・ウォーズ』の物語として語られたかについて、考察しています。
GDCではウォルト・ディズニー・イマジニアリングの2人が、『スター・ウォーズ:ギャラクティック・スタークルーザー』のために開発した、ゲスト個人とマルチプレイヤーの物語に説得力とインパクトのある結論を出すために、物語デザイン戦略の転換に挑戦します。この生きた「遊べる」スタークルーザーでは、乗客は、物理的な探索、反応する環境、ライブパフォーマーとのインタラクション、専用に作られたデジタルインタフェースを通じて個人のストーリーが展開する、数日間の接続型ロールプレイングゲームに参加するよう招待されます。この冒険を通して、参加者は『スター・ウォーズ』の様々なストーリーに参加しながら、自分の進む道を変える選択をすることができます。
この講演は、ナラティブデザイナー、ナラティブシステムデザイナー、クリエイティブデザイナー、そして謎解きゲーム、マルチスレッド体験、ロールプレイングゲームなどのデザインをする人に最適です。また、この新しい没入型体験についてもっと知りたいと思っている『スター・ウォーズ』ファンにとっても、非常に素晴らしい内容となっています。
これ以外にも『スター・ウォーズ』の思い出に浸りたい人には、「Star Wars: Squadrons: A Blast From the Past」があります。3月25日(金) 13:30~14:30(太平洋時間)に行われるこのセッションでは、EA MotiveスタジオのIan Frazierが、『Squadrons』がいかにして古典の精神を尊重しつつ、独自の体験を生み出すことができたかを説明します。この講演では、開発者が1990年代のスター・ウォーズのスペース・シムを愛し、その体験を現代のゲーマーに提供したいと考えたことから、ゲームデザインに影響を与えた過去と現在を検証します。さらに、VRと2Dの同時開発における課題と機会、さまざまな周辺機器の実行、時間の経過とともにゲームがどのように進化したか、テストと反復に対する『Squadrons』開発チームのアプローチについて説明します。
両セッションとも、オールアクセスパス、コアパスをお持ちの方は参加可能です。しかし、それらを見る唯一の方法は今日、GDC 2022に登録することです(訳注:IGDA日本のメールマガジンに登録し、10%オフのディスカウントコードをご利用ください)。
GDCは2022年3月21日から25日まで、サンフランシスコで開催されます。GDC 2022の詳細については、バーチャルオプションも含め、ウェブサイトをご覧ください。
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