日本ゲーム大賞2017アマチュア部門受賞作品「TWIN CANDLES」ゲーム公開

日本ゲーム大賞2017アマチュア部門で佳作に輝いた「TWIN CANDLES」(日本工学院専門学校/髙木 雄太)が一般公開されました。コントローラーにある2つのアナログスティックを操作し、紅白2つのキャンドルくんを移動させながら、仕掛けをクリアして先に進んでいくアクションゲームです。

キャンドルくんは頭に炎・氷・雷などを灯すことで、挟んだものを燃やしたり、凍らせたり、電撃を浴びせたりすることができます。これによって障害物を取り除き、ゴールをめざしていきます。一人で遊ぶだけでなく、二人で一つのコントローラーをもって協力プレイをすると、さらにおもしろさが倍増します。なお、プレイにはXboxコントローラーが必要で、キーボード入力には対応していないので、注意が必要です。

ダウンロードはこちら

本作は個人制作による応募作という点でも異色のタイトルです。作者の高木雄太君は当時、日本工学院専門学校に入学したばかりの24歳で、過去にほとんどゲーム制作の経験がない中で本作を完成。見事受賞に輝くという快挙を成し遂げました。今後の成長が楽しみです!

制作者の髙木君

制作者紹介

髙木 雄太/プランナー(今回は個人制作のため、全パートを担当)

良かった点
今年専門学校に入学したばかりでゲーム制作もこれが初めてだったのですが、まずは短い制作期間の中で、締め切りを守ってゲームを完成させられて良かったです。これでゲーム制作にどういった工程や要素が必要で、大体どのくらい時間がかかるかなど身をもって知ることが出来たのは今後の大きな糧になりそうです。

工夫した点
募集テーマとなっていた『はさむ』を活かしたゲームシステムを決めて制作に入る時に、大きく2つのゲームの軸となるコンセプトを決めました。1つは『1人で遊ぶ場合は、はさむという新しいアクションを駆使して遊ぶ斬新なゲーム』、もう1つは『2人で遊ぶ場合は、自然とコミュニケーションが発生するゲーム』というコンセプトです。

ゲームに登場するギミックはどれも古くから多くのゲームに使われてきたものが多いですが、それを2体のキャラクターではさんで作動させるゲームはあまり見かけませんでした。この点で今までにない斬新さや個性を出しています。

また、2人で遊ぶ場合は、1つのコントローラーを2人ではさんで持つことでお互いの距離感を近づけ、さらにお互いに声を掛け合わないとクリアするのが難しいステージ構成を意識して作りました。

結果、1人でも2人でもコンセプトに沿った、遊ぶ人数によって違った魅力が発揮されるゲームにすることが出来ました。

課題を残した点

グラフィックや演出などが、多くの人の目を惹くレベルに達していないのが大きな課題として残りました。まずはゲームを手に取って遊んで貰わなければいけないので、特に最初に見るタイトル画面には力を入れてアニメーションなどの演出を入れるべきだったと思いました。

また、今回テストプレイをしてもらう機会がほとんど無かったので、ギミックやアイテムの配置の甘さやバグなどに気づけなかったのが悔しかったです。

初めてのゲーム制作だったこともあり、技術が未熟で実装できなかったものも多かったので、今後はプランナーとしての能力だけでなく、プログラムやグラフィック、サウンドなどの知識や技術も可能な限り身に着けていきます。