GDC 2023で開催されるIGF アワードでヌエボ・ゲームデザイン・ナラティブアワードの審査員が発表

IGDA日本はGDCの公式メディアパートナーです。GDCのニュース記事「These Are The IGF Juries For The Nuovo, Design, And Narrative Awards At GDC 2023」について、参考訳を掲載します。

Game Developers Conferenceは、GDC 2023で開催されるIGFアワードに向けて盛り上がっています。この素晴らしいゲームのセレクションで審査員をつとめる面々を紹介します。

IGFの第一次審査が終了し(業界全体の何百人もの評価者の努力に感謝します)、GDCは2023年IGF アワードで審査員グループの第一弾を発表することに興奮しています。IGFの審査員は、特定の分野の専門家で構成されており、2023年のIndependent Games Festivalにエントリーされたゲームの中で最も傑出したゲームをプレイし、評価し、議論することになります。

ここでは、ヌエボ賞、優秀デザイン賞、優秀ナラティブ賞の各部門で審査を行う審査員をご紹介します。

ヌエボ賞

ベン・ジェリナス:ベテランのゲームライター兼デザイナーで、片足はインディー、もう片足はAAAに足を踏み入れる。『Dragon Age: Inquisition』、『Mass Effect 3』、『Andromeda』、『Control』、そして最近では『Gotham Knights』でシナリオ執筆と編集を担当しました。また、エドモントンの小さなスタジオCopychaser Gamesで、奇妙な会話シミュレーション『Speed Dating for Ghosts』を共同制作し、現在は『Times & Galaxy』という宇宙ジャーナリズム・アドベンチャーゲームを制作中。

キンバリー・ヴォル:ゲーム開発者であり、AIとプレイヤーダイナミクスの両方を専門とする研究者です。Brace Yourself Gamesのスタジオヘッドを務めるほか、2017年に共同設立した、より健全で包括的なゲームに焦点を当てた300近いゲーム会社のグローバル連合、Fair Play Allianceの運営にも携わっています。VR向けの『Fantastic Contraption』など、いくつかのインディーゲームもリリースしています。

リズ・ライアソン:ニューヨークを拠点に活動する作曲家、デザイナー、ライターです。批評家として、ニッチなゲームや余白にある文化の率直な支持者でもあります。ゲームデザインについて教えたり、デジタルカルチャーについてポッドキャスティングをしたりすることもあります。

ノア・サッソ:ゲームデザイナー、作曲家として活躍し、その作品は世界中で展示、演奏されている。SportsfriendsのBaraBariBallと愛される@infinitedesertsのクリエイターで、現在はRumbleverseのリードワールドデザイナーとして働いています。

ベネット・フォディ:ニューヨークを拠点とするインディーゲームデザイナーです。『QWOP』『GIRP』『Getting Over It with Bennett Foddy』のゲームデザインを担当し、『Getting~』(訳注:二歩では『壺男』として有名)はIGF 208でヌエボ賞を受賞しています。2021年まで、NYU Game Centerでゲームデザインを教えていました。

ピピン・バー:実験的なビデオゲームデザイナーで、モントリオールにあるコンコルディア大学でコンピュテーション・アートの准教授もつとめています。飛行機の安全指示から未来の仕事、「無」そのものまで、あらゆるものを題材にゲームを制作しているのです。最新作『The Stuff Games Are Made Of』ではユーザーインターフェースから金銭まで、ビデオゲームの素材という観点からゲームデザインを探求しています。

ジェニファー・シュナイデライト:ゲームデザイナー、プログラマー、クリエイティブディレクター。代表作は『Tengami』と『Astrologaster』です。2010年にインディーゲームスタジオ「Nyamyam」を共同設立しました。

ゲームデザイン部門賞

ジェニー・シュウ:長距離ランナー、アーティスト、プログラマー、ゲーマー、農家、フォーブス誌の30歳以下の30人(ゲーム部門)受賞者であり、Talofa GamesのCEOです。12歳からゲームとランニングを始め、ゲーム業界で12年間、10タイトルをモバイルアプリストアでリリースし、合計920万以上のダウンロードを達成しました。MITでコンピューターサイエンスを専攻し、卒業した直後の2019年に、Niantic Beyond Reality Contestのグランプリを受賞しています。

ケビン・ズーン:Young Horses Inc.のクリエイティブディレクターです。『Octodad』でディレクター、レベルデザイナー、シナリオライターとして活躍しました。『Dadliest Catch』や『Bugsnax』などのディレクター、レベルデザイナー、シナリオライターも務めています。

ベン・ウィルソン:イギリス出身で、インディーからAAAに転身し、再びインディーに帰ってきました。現在はDie Gute Fabrikでクリエイティブプロデューサーとして次のプロジェクトに取り組んでいます。

アトラス・チェン:thatgamecompanyのゲームデザイナーであり、ゲームデザインマネージャーです。彼は、思いやりと洞察力を可能にするゲームの精神的な可能性を探求することに興味を持っています。代表作は『Sky 星を紡ぐ子どもたち』、『Gemini – A Journey of Two Stars』などです。

ミーガン・フォックス:グラス・ボトム・ゲームズの創設者です。『SkateBIRD!』『Hot Tin Roof』などを制作しました。BAFTAのブレイクスルー賞も受賞しています。太平洋岸北西部の森の中にある納屋でビデオゲームを作っています。

ルイス・アントニオ:ジェームズ・マカヴォイ、デイジー・リドリー、ウィレム・ダフォーが出演し、受賞した『Twelve Minutes』の制作者/脚本家です。BAFTAゲーム賞を受賞した『The Witness』のシニア3Dアーティストとしての目覚しい活躍で知られ、それ以前にはUBIソフトのアートディレクターやロックスターゲームスのアーティストとしても活躍しています。

リズ・イングランド:約15年間、シミュレーション、プロシージャル生成、物語システムを中心としたゲームデザイナーとして、『Scribblenauts』から『Watch Dogs Legion』まで、様々なゲームに携わってきました。現在はPossibility Spaceのゲームディレクターを務めています。

マリーナ・ディーズ(she/they):ベルリンとロンドンを拠点とするスペイン人で、受賞歴のあるゲームデザイナー兼映画制作者です。ロンドンを拠点とする倫理的で多様なゲームスタジオ、Three of Cups GamesのCEOを務めています。

ナラティブ部門賞

ケイト・グレイ:ナラティブデザイナー、ゲームシナリオライター、ゲームジャーナリストで、特に情緒的な台詞を書くことに関心があります。Apple Arcadeの独占タイトル「Winding Worlds」や、近日発売予定のアドベンチャーゲーム「Moonstone Island」で彼女の作品を見ることができます。

アンドリュー・プロトキン:家庭用コンピュータが登場して以来、インタラクティブ・フィクションに親しみ、その後、執筆活動にも取り組んできました。現在は、The Molasses Floodでシナリオツールを開発しています。余暇には、IFの非営利財団の運営を手伝っています。

ダーシャナ・ジェイマンヌ:アバティ大学のゲームとアートの講師です。著書『Performativity in Art, Literature and Videogames』では、ゲームにおける時間と物語の経験について考察しています。デジタル・ナラティブに加え、デジタル・ゲーム空間における若者の創造性と安全性についても研究しています。

エーメ・サール:ゲームシナリオライターであり、Triple Topping gamesのマーケティングリードもつとめ、現在は『Dead Pets Unleashed』の開発にも携わっています。デベロッパーとパブリッシャー両方の経験を持ち、『Paradise Killer』、『Suzerain』、『Genesis Noir』などの作品にも携わっています。

リーナ・ヴァン・デヴェンター:Reuben Gamesのクリエイティブプロデューサー兼ゲームシナリオライターで、『Dead Static Drive』を制作しています。7年間にわたりオーストラリアの複数の大学でインタラクティブ・ストーリーテリングを教え、2016年には著書『Game Changers』(Affirm Press)を執筆しました。Victorian Women’s Trustで理事を務めています。

ショーン・フリソン:ゲームデザイナーとして21年のキャリアを持つベテランです。近年は、受賞作『SpecOps: The Line』を皮切りに、シナリオデザインと執筆に携わるようになりました。『SpecOps』、『Curious Expedition 2』、『The Fermi Paradox』などでゲームシナリオの執筆を手がけています。

2023年Independent Game Festivalの全応募作品をチェックするには、こちらへどうぞ。コンペティションのファイナリストは2023年初めに発表され、受賞者は3月22日(水)にサンフランシスコのモスコーンコンベンションセンターで開催されるIGF アワード(GDC Twitchで同時放送あり)で発表される予定です。

2023年3月20日~24日にサンフランシスコで開催されるGDCの参加登録が開始されました。詳細については、ウェブサイトをご覧いただき、ソーシャルメディアで#GDC23のハッシュタグをフォローしてください。

GDCニュースレターを購読し、FacebookTwitterLinkedInInstagram、またはRSSで定期的に最新情報を入手してください。

カテゴリー: GDC