CEDEC 2023 スカラーシップ体験レポート⑨石島彩衣

総合学園ヒューマンアカデミー大宮校ゲームカレッジCGデザイナー専攻2年の石島彩衣です。
現在私は3DCGアニメーターを目指しており、学校では作品作りやチームメイトとゲームを制作しております。
今回CEDEC2023にスカラーシップ生として参加させていただきました。
その中で得た学びや感じたこと、記憶に残っているセッションなどを共有していきたいと思います。

印象的だったセッション

モーションキャプチャーを使ってアニメライズされた動きを撮影するためのノウハウ共有

前述の通り私は3DCGアニメーターを目指しているため、主にモーションに関係するセッションを受講しておりました。
このセッションは普段モーションアクターとして活躍されている方とモーションキャプチャースタジオの方が、リアリティのあるモーションデータにするためにどのように撮影をしているのか、工夫しているのかを共有しておりました。
クリエイターが求めるシルエット、動きをキャプチャーするための工夫を具体的に実演しながら説明しており、誰が見ても分かりやすいセッションだったと思います。そのためこのセッションを受講することで、ゲームディレクターやモーションリーダーの方などは、このセッションを参考にしてアクターさんに具体性のある指示や依頼ができるようになるのではないでしょうか。
今後、モーションの品質管理やディレクションができるようになりたいと考えているため、とてもためになるセッションでした。

ライブ配信の分析から探るユーザー動向

自身がライブ配信が好きというのもあり、タイトルから面白そうだと思いこのセッションを受講しました。
このセッションでは、テレビやCM以外にインターネットという情報源が増加し、マーケティングという観点でSNSは欠かせないものになっており、その中でゲームと動画コンテンツは映像という点でとても相性が良いためライブ配信に着目しておりました。
特にライブ配信は配信されているゲームもしくは配信者がその配信を見る傾向にあり、それがゲームの売上にどのように関係しているのかを調査、発表をされておりました。
日本国内におけるゲーム配信と視聴時間はコロナが落ち着いた今でも向上しており、まだ需要が高いと言えるそうです。つい最近行われたVtuberのゲーム大会では、その前後にパッケージ版の売り上げが増加するなどの現象も見られており、配信の視聴時間と売上には相関関係が見られる件も発表しておられました。
この調査や関係性を今後もっと突き詰めて調べることで、マーケティングの側面から、よりゲームの売り上げに繋げていけるのではないかと思いました。とても興味深いセッションでした。

関連するセッションでいうと
アラブ諸国のゲーム市場・産業、2023年の現状と将来~何故サウジアラビアは日本のゲーム会社の株を買い、ゲームに5兆円超を投資するのか?~
上記のセッションも日本にいる私ではなかなか知り得ないアラブ諸国のゲーム産業について学ぶことができ、ゲームの市場は当たり前に日本だけでなく海外も視野に入れた制作をしていく必要があることを実感しました。

『Hi-Fi RUSH』 ~リズムにシンクロさせた、インゲーム、カットシーンのアニメーションアプローチ~

この「Hi-Fi RUSH」というゲームはキャラや背景全てがリズムにあっており、ステージによって音楽のBPMが異なるようなリズム・アクションゲームでそのインゲームモーションをどのようにリズムに合わせて作っていったか、カットシーンなどのワークフローについてのセッションでした。
ヒットタイミングが定められている中、そのヒットタイミングが遅くレスポンスの悪さに似た気持ち悪さを感じられた際に、半分のフレームで大きく形を変え解決したことなど、今後インゲームモーションを作っていく上で欠かせない「ボタン操作後の気持ちよさ」やモーション自体のかっこよさをリズムに合わせていく工夫を聞くことができました。

また、モーションの中でもカットシーンに興味がある為、リズムに合わせる点に関係なく、カットシーンを制作するワークフローや気をつけていたことを聞くことができたのも今後の自分のためになったと思います。

総合的な学び

ゲーム業界を目指して現在の学校に入学してから2年目に突入し、就活を経て私は3年制や4年制との知識に圧倒的な差を感じていました。
学校に入学してから1年間がむしゃらに作品やゲーム作りに勤しんできましたが、今後ゲーム業界で働いていくためには技術だけでなく知識を吸収していくこと必要だと考え、今回スカラーシップに応募させていただきました。
様々なセッションを受講し、1番思ったことはやはり「知識のなさ」でした。知識を得るためには最低限の経験や知識が必要で、今回わからない単語や概念が多くありました。特に、AIについてはわからないことが多く、ゲーム業界に関わらず今後生きていくために、さらに身近になったAIのことをより学ぶ必要があると感じました。
「自分ができないこと、未熟なことを知ること」が今回1番の学びだったのではないかと思います。
そのためここで学び得たことを元にさらに成長していきたいです。
また、同じゲーム業界を目指している仲間たちと交流ができたことも良かった点の一つです。
全セッション後に行われた三日間のアフターミーティングでは、自分が受講しなかったセッションの共有や意見交換が行われました。
今後同じ業界で働くであろう仲間たちの意識の高さに感化されました。私も負けない様に頑張りたいという気持ちを忘れずに今後も精進していきたいです。

最後に、今回出会えたスカラーシップ生の皆さんやお世話になったIGDA日本の皆様と一緒にこのゲーム業界を盛り上げていき、またお会いできることを楽しみに頑張っていきたいと思います。